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トリガール!のTSのレビュー・感想・評価

トリガール!(2017年製作の映画)
2.7
【土屋太鳳がやかましすぎる】63点
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監督:英勉
製作国:日本
ジャンル:コメディ・スポーツ
収録時間:98分
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2017年劇場鑑賞62本目。
土屋太鳳がぶっ飛んだ演技を終始見せるスポ根映画でした。合う合わないはかなりあると思います。全体的にハイテンションであり、個人的にはやかましいと感じたくらい。合えばとことん面白いかと思いますが合わなければとことんイライラすると思います。自分はどちらかといえば後者よりでした。それでも、こんなことで青春を捧げちゃう甘酸っぱさは良かったですし、何よりも最後15分が結構面白かったので結果オーライといったところでしょうか。

とある工業大学に一浪で入学した鳥山ゆきなは工業大学の独特のノリに困惑する。そんな中、人力飛行機サークルの勧誘を受け活動場所に行ってみるのだが。。

理系の大学といえば黒メガネにチェックの服。。どこまで本当かはわかりませんが一時期ツイッターでこのネタは出回っていましたね。まあ、この中に土屋太鳳がいること自体違和感MAXでありますが、彼女は憧れの先輩の高橋圭がいる人力飛行機サークルに入ります。その後、犬猿の仲になる坂場大志と出会い、「琵琶湖のてっぺん」をとるために日々トレーニングを重ねていきます。

大学の本業である学業を忘れ、サークルにこれ程熱中出来るのは天晴。しかも目標がほんとバカ。でもこのバカさ加減が良いんですよね。そういうバカさがありつつも感動できるスポ根映画と思って、やや期待して見に来ました。ところが、今作はコメディに特化しており、鳥山と坂場のやりとりがやかましくて仕方ない。特に鳥山を演じる土屋太鳳は、今作を見て嫌いになりそうでした(笑)それくらい、今作に関しては自分に合わない演技をしていました。笑えるかギリギリのラインのギャグも連発して来ますし、正直終盤までは苦行と言わざるを得なかったです。

が、最後の15分でかなり挽回しました。素直に面白いネタをぶっこんでくるので良かったです。また、やはり人が飛ぶというのは感動に値します。かのライト兄弟も失敗を重ねて空中に飛び立ったのですから、彼らもライト兄弟たちに似た感情を抱いたことでしょう。序盤から随時流れる壮大なBGMも自分好み。結果、総合的にギリギリ見るに耐える映画となりました。ただ、特段映画館でわざわざ見る理由が見当たりません。レンタルで十分かと思います。

それにしてもこんなサークル、日本にどれくらいあるのでしょうか。飛行機一機つくるだけでも莫大な予算がいるでしょうし、何よりも土地の問題もあります。原作者は、芝浦工業大学出身でして、この大学をモデルとした模様。工業大学にはこういうサークルは結構あるんでしょうかね。いずれにせよ、こういう大学に土屋太鳳みたいな女性がぽつんといるのはある意味罪深きことです笑

とにかく、良い意味でいうとパワフルな映画。悪い意味でいうとやかましい映画です。感動はほとんどありません。ただ、鳥の目線から見た琵琶湖は綺麗でした。
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