滑頭

哭声 コクソンの滑頭のレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.8
3/17 来週もっかい観ます。

3/21 もっかい観ました。
1回目観たときはどんな話なのかもよく分からず観に行き、その迷宮に迷い込んで訳のわからないまま映画館を後にした。その後数日間もずっとやっぱりこの映画のことをどうしても考えてしまう。いくつものシーンが脳裏について離れない。もうその時点で、この映画が持つ強烈な魅力にヤられちゃってたことは間違いない。
2回目。見え方が全然違うことに驚く。この登場人物たちがこの後どうなっていくのか知った上で見ると、全然違って見えてくる。初見時の衝撃も他に代え難い貴重な、素晴らしい体験だったと思うが、本当の意味でこの映画について考えられるのは2回目以降なんだろうと思う。
結局、2回観ても結論は定まらない。頭の中の議論が落ち着く様子はない。
考えなければならないであろう、キーワードを、忘れないように書き連ねておく。
聖書、イエス・キリスト、ロウソク、落雷、牛の頭、黒いカラス、黒い犬、写真、カメラ、毒キノコ、霊、ニワトリ、鹿、ふんどし、血、あの葉、噂話、見る、見てない、善、悪、信じる、疑う。
とにかく、クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼の3人を筆頭として、役者陣の演技はとてもイキイキしていて見ていて楽しい。
とても美しく、考え込まれたカメラワークも素晴らしく、音楽とその使い方もカッコいい。
なんにせよ、映画的な楽しさ、喜びに満ち溢れた、傑作であることは間違いないんじゃないだろうか。

とにかく、早く、この映画を観た人と、解釈について熱く語りたい所存。

2017/03/17 @シネマート新宿
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