メイマーツインズ

哭声 コクソンのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
2.5
《疑え。惑わされるな。》

”哀しき獣〟に続きナ・ホンジン監督の作品を。
Amazonプライムにて。




コクソンという村で家族を惨殺する事件が続き、その度に殺人者の様子がおかしい。
まるでゾンビのようだ…。
そして、村にいる奇妙な日本人の存在。
事件を調べる警察官ジョングの娘にも異変が!
ジョングの娘を守る戦いが始まる。

謎の日本人を怪演する國村隼。
韓国の映画賞を受賞したらしいけど、彼は本作で日本人を演じることに全く躊躇はなかったのか?

ファン・ジョンミンの祈祷師は完全にミスキャスト。
仰々しいお祓いのシーンは…
こんな彼を見たくない(苦笑)

あくまで自分の解釈だけど、本作が韓国で社会現象にもなったというのは、日本人を悪に設定したことで韓国人の反日感情を巧妙に吸収した部分が少なからずあるように思える。
ナ・ホンジン監督よ!あなた自身も反日であり、韓国の反日感情を本作で表現したのか?

”日本人を疑え!騙されるな!〟と。

これは難解というよりも混沌であり、内容を理解する必要も感じない。
”哀しき獣〟といい、本作といい、ナ・ホンジン監督の脚本は繊細さがなく、ただパワフルな演出力で押し切っている。
彼の長編デビュー作”チェイサー〟が完成度が高く傑作だっただけに”哀しき獣〟、そして本作の出来は…
ポン・ジュノ監督に双璧する韓国映画界の天才と思っていただけに残念でならない。