途中から幻魔大戦ってか妖怪大戦争みたいな化かし合いなのかと思ったら最後まで観るとなかなか人間の業の深さを感じるなと。
國村隼さん演じる謎の男もチョンウヒさん演じる白装束の女も多くを語らないからこそ観ている側もジョング刑事と同じように猜疑心に苛まれていく。
人間の猜疑心や偏見は止まることを知らないという事実を観ながら思い知らされる。
また、人間は追い込まれると何も信じられなくなり、同時に些細な嘘も信じてしまう。
矛盾しているこの2つの感情を一気に表現してしまう。
何と弱くて浅ましい生き物なのだと感じた。
やはり韓国映画はおもしろい。
今や誰もが知るナホンジン監督もさすが。
同じく韓国どころか世界的な名俳優クァクドウォンの等身大の演技もよかった。
何度も観たら違った感想になりそうだし、何度も観たい作品ですね。