たk41

哭声 コクソンのたk41のネタバレレビュー・内容・結末

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

先ず鑑賞前に思っていたジャンルと実際のジャンルが違っていて見事にやられた感。ある意味では想像通りのジャンルだったと言う解釈も出来るんだろうけど。

とにかく圧巻なのは國村さんの怪演っぷり、心底ゾッとさせられたしあれで全裸だったら観客失神するんでないかね笑

上映終了後の監督の解説で導線が加えられて考えさせられるストーリーをどの様に解釈するべきなのかが何となく分かって良かった。前作までは加害者を描いていた点からシフトチェンジし今作では被害者にフォーカスした点、聖書をモチーフにしてイスラエルの人から見た"外部の存在"であるイエス・キリストが國村さん演じる謎の日本人のモチーフになっている点等々の情報がこの作品で描かれているとの事。

なんの確証もなく疑い決めつけてしまう、見たままに良いように捉えてしまう、そんな人間の怖さが結局のところのメインテーマなんじゃないかなと言うのが監督のお話を聞いた上で練れた個人的感想。終盤の國村さん対神父の卵のやり取りのシーンが一番の見せ場だとも言っていたし。

いくら解説を聞いたところで解釈は二転三転し続け着地なんて出来ない状態なので見事に術中に嵌まってしまったかな。凄い作品でございました。
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