つしまたかのぶ

哭声 コクソンのつしまたかのぶのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.0
こういうパワーをどうやって毎日蓄えるのだろうか。韓国映画がブランドとして映画ファンの信頼を勝ち取ってるのは明らかにこのエネルギーなんだよな、ほんと凄いわ。

日韓祈祷対決の名シーン。
A(日本祈祷師)B(韓国祈祷師)C(苦しむ少女)の3つの素材によるモンタージュだけでAとBの善悪を何度も反転させて、それまで観客の積み上げてきた思考を嘲笑う悪魔のような編集。
聖痕、蛾、カラス、本来ヒントになるはずの宗教的ディテールで観客を搔きまわす演出。堤幸彦に見せてあげたいね!!
かつて着用された2枚のふんどしが伏線として見事に回収された映画があっただろうか、、!

ルカ伝やヨブ記って、意味が擦り切れてしまうほど映画で引用されてて辟易だったけど、いやーまだあるね。