マッキー

哭声 コクソンのマッキーのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.0
…すげー話でした。。。
そしてぐったり。。。 笑

【ある村の山奥に住み着いてる
 謎の日本人。彼が来てから
 不可解なことが多発している。
 今世間を賑わしている殺人事件も
 その一つ。彼が怪しいと噂され、
 やがてその行動は信憑性を
 増していくのであった……】

この作品にはひとつ
大きなテーマ というかモチーフが
根底に据えられているのですが…
【★コメントでネタバレ】

あえて分かりづらくしてあって、
理解するのには難易度のとても
高い作品でしたσ(^_^;)。。

事前に、この作品の真意を
知っていたら多分敬遠して
観なかったかもしれません。。。

でもでもでもでも!!!
結果的にこの作品に出会うことが
できてとっても刺激的でとっても
堪能できましたぁ(..›ᴗ‹..)!!

無知な僕は独りじゃ理解できず、
ネットや他の方のレビューで
その真意に想いを
馳せることとなりましたが、

実は堂々と作中の〝あの一節〟
に全てが集約されてたんですね!!
すごい話だ😨…

このモチーフをベースに
〝疑うこと〟〝信じること〟
の難しさを実に巧妙に複雑に
描いています。

解釈が難しくてσ(^_^;)
いろいろなレビューやブログを
参考に観返してみると、
あらゆる描写や事象が
〝そのモチーフ〟に
なぞられていて、
「なるほどー✨」なんて
感心することもあって、
こんな「伏線回収」も
個人的には楽しかったです(^ ^)

------------------

始まって間もなくは
ホラー描写も多く
「あぁ、こっち系かぁ」と
思いながらグロさやチープさを
感じて やや冷めてしまって…

想像してたのと違う話に
拍子抜け感もあり、
落ちそうな気さえありました。

でも全編に漂う怪しさや不穏さと、
ミスリードがたくさん
散りばめられてて、一筋縄では
いかなそうなストーリーに
やっぱ先が気になってきて…ww

登場人物たちが狂気に満ちていく
過程も見応えがあったし

何より我が日本が誇る名俳優
〝國村隼さん〟の怪演に
どんっどん引き込まれていきました。

これだって最初は
「あぁ やっぱ日本人って
こういう扱いなんだなぁ・・・」
て感じで観てたのですが…

いやいやいやいや!!
実は絶大なる信頼のもとで
キャスティングされたんじゃないか
と思える、重要過ぎる役柄であり、
それに全身全霊で応えた國村さんの
あのミステリアスな演技がなければ
成立しない作品で、、、、
度肝を抜かされました⚡️⚡️⚡️

後半に連れ、怒涛の二転三転!!
面白いように惑わされ頭が混乱 笑…

あぁ分かったぁ!って思ったら
「???」すぐに置いてけぼり 笑…

信じるか疑うかで見え方が
ガラリと変わる展開に脱帽(>_<)

人によっても、考えや宗教によっても、
解釈は変わると思うし、そうやって
整理していくのも楽しかったですねー。
でも結構しんどかったのも事実(苦笑)。

神やら悪魔やら霊やら霊力やら・・・

でもやっぱり結局は、人間のもつ
不信や過信・疑心や不安・
先入観や宗教心…人間の様々な
感情こそ なによりも怖いってことも
思い知らされますね。。。

【以下ネタバレ(コメントへ)】
マッキー

マッキー