oldmanSEヨK

哭声 コクソンのoldmanSEヨKのネタバレレビュー・内容・結末

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

なるべく情報を入れないようにしながらも、漠然とクライムサスペンスだと思っていたら、まさかの苦手なホラー!

韓国映画は、決して沢山観てはいないけれど、自虐的な登場人物が邦画と比べると結構頻繁に登場するような気がする。
自虐的というのは作り手のスタンスで、劇中では自業自得や因果応報だったり、或いは身から出た錆やマヌケだったり。

人間臭さという意味では、自分も大差ないのかもしれないし、自ら蓋をして見て見ぬ振りをしているのかもしれないけれど、多分殆どの日本人は、それなりにしっかりした真面目な人物だったり、時には優秀過ぎる人物の方に共感するような精神構造をしていると思う。
そういう意味では、自己を“美化”しているのかもしれないし、理想化しているのかも知れない。
仮に共感という部分の国民性の違いだったとしたら、韓国の人の方が、自分に対して正直で厳しいのかもしれない。
(全て想像と仮説の持論にすぎません)

前置きが長くなりましたが、今作の主人公の警官ジョングがまさにそれで、自分は全く共感出来なかった。

警察官でありながらも怠慢な性格のため、現場や人の違和感に鈍感過ぎて、徹底的に気づかないのだ。

極め付けは、國村隼扮する日本人のエクソシストを、偏見と先入観でリンチしてしまうのだ。

本当に酷いぞ!アンタ!
…まぁそれがこの物語の肝ではあるのだが。

よって、ラストは「仕方ないんじゃないの?」と氷の微笑になってしまった。パンツは履いてたけど。

それにしても、得体の知れない男(國村隼)が追われるあたりからの、転換は怖かった(面白かった)。

あそこらで一旦戻って、彼の視点での、異国の地の果てで村人たちにリンチを受ける恐怖を描いてもよかったように思う。
多分めちゃくちゃ怖いのは間違いない。
同じ日本人としてトラウマになるかも(笑)
後半ちょっと間延びしているような感じもするので、それらをカットして日本人祈祷師側の恐怖を入れても充分、元が取れる怖さだったと思う。

ということで、唐突にゾンビが出てきたりと、ホラーとしては斬新な試みをしている作品なんでしょうけれど、いかんせん主人公のアイツが…

だってジブンが悪いんじゃん!…としか思えませんでした。