さこ

哭声 コクソンのさこのネタバレレビュー・内容・結末

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

内容だけ聞いたらちょっとB級臭プンプンだったと思う。これは私の中で相当な大作!!

まず国村さんの怪演が凄まじかった!
鹿を喰らう国村さん!無表情な国村さん!そして最後のもののけの国村さん!
こんな国村さんを日本で観ることはできない!オファーをしてくれた韓国ありがとう!!

もうストーリーがボリューミー過ぎてパンパン(笑)
ミステリーが残虐ホラーに変貌。
序盤のグタグタな主人公、遅刻に母親を理由にするくだりとか、娘に夫婦の性行為を見られて賄賂を渡し、オカリナを吹く父娘のシーンがまさかこんな展開になるとは(笑)

この時代に祈祷師や悪霊祓いの儀式を取り込むなんて逆に斬新で良かった。
儀式派手だったなぁ~実際もそうなのかな?
からの祈祷師も黒でしたとか!

娘が元気になって「まさかこれで終わりではないだろう」と思っていたけど、こんなにお土産があるなんて感!そこまで求めていなかったのになんだかありがとう!

ラストにかけては、もうどう進行していくのか、先が全く見えなくてヒリヒリヒヤヒヤニヤニヤしながら観てました(笑)
白い女性と祈祷師との間に挟まれて時間もないあのシーンはけっこうハラハラした。

そしてあの子役の女の子!超人!
儀式中の苦しむ姿や、怖い夢を見て暴れているうちにお父さんがいると認識できた時の安堵の泣き方に変わる演技、感嘆です。

いやー見応えありました!!

ひとつ疑問なのは、主人公が人が死んだから仕事行くよって言ってるのに義母の「ご飯を食べていきなさい」に根負けしたシーン。えー!食べていくのかい!って突っ込んじゃったけど、あれは向こうでは普通なのかな?
さこ

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