Ash国立ホラー大学院卒論執筆

哭声 コクソンのAsh国立ホラー大学院卒論執筆のレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
3.2
【はいはいすごいすごい】

平和な小村によそ者(日本人)がやってきた。その日をさかいに凄惨な殺人事件が多発するが…

神父が「見ていないのになぜ確信できるのか」的なこと言ってたけど、これを元に考えれば誰が疑いようのないヤベー奴かは前半で分かる。冒頭の"ルカの福音書24章の39節"の引用も似たようなニュアンス。そのジーザスの有難いお言葉を表現した作品なのかな。

カンヌが熱狂ってのも納得ですわ。アイツらが好きなのはこういう映画なんだよね。4chでも時代遅れのエリート主義だとか言ってヨーロッパ人から随分と批判されていた。

明らかに娯楽作ではないし、キリスト教にも興味がないので評価は難しいですね。『プリズナーズ』や『処女の泉』でもそうだったけど、布教の仕方に無理があるようにしか思えない。おフランス人につられて、こういうキリスト教映画に熱狂している日本人はキリスト教徒なのかも知れないけど、日本でキリスト教が受け入れられなかったのも納得。フランシスコ・ザビエルとか当時の日本人にお説教中に論破されて衝撃を受けたらしいなw
「疑え、惑わされるな」ですよ。流石昔の日本人。肝が据わってる。

凝りに凝った脚本だ。二重どんでん返しとでも言えばいいのだろうか。取り敢えず評価は個人的な中心点である3.1点に…。まあ祈祷師のダンスバトルとハイテンションなミュージックが最高だったからもうちょいプラスにしとこう。