韓国のとある田舎町で相次いで発生した猟奇殺人事件。その事件の影に見え隠れするよそ者の日本人の姿。その日本人の正体と事件の真相を追うサスペンススリラー。
監督は「チェイサー」「哀しき獣」という傑作を生み出したナ・ホンジン。日本からは実力派俳優國村隼が参加。公開当時から期待していた作品ですが評価は賛否両論。なかなか手が出ませんでしたが、今回やっとの初鑑賞。
本当に疲れた映画でしたね…笑
静かに始まったと思いきや、どんどんエスカレートしていく混乱。悪霊ものが絡んできて、まるで「エクソシスト」や「ゾンビ」みたいなホラーテイストも存分に放り込まれています。
話が進めば進むほど解決されるどころか、ますます深まっていく謎。常識からは考えられない異常事態の連続。
2時間半以上に渡る長尺ながらも、常に不気味極まりない雰囲気を維持して、飽きさせない作風はナ・ホンジンらしい見事な手腕でした。
この映画の強みは俳優陣の演技。主人公のクァク・ドウォンや國村隼の名演は勿論のこと、主人公の娘役のキム・ファニの子役とは思えないほどの戦慄の演技には驚かされました。
一度終わったと思っても、まだまだ終わらない一連の出来事。誰を信用したらいいか分からず、最後まで気が全く休まらないのはこの手の映画では合格点。
とにかく引き込まれて、色んな解釈が出来る作品でしたが、二度目はもう勘弁です。笑