たじー

アリー/ スター誕生のたじーのレビュー・感想・評価

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
4.5
アリースター誕生

映画館上映期間終了間際に駆け込みで観てきた。

正直言うと今までなんとなーーく
観る気しなかったんです。笑

よくあるサクセスストーリーの展開に、ガガの超ロングPVとかになってんじゃないかなぁとか思ってたんす。笑

周りで観てた人も賛否両論もあったし。

結論から言うと


素晴らしかった!!


今作で演じるアリーは
なかなか芽が出ず、ストリップクラブでダンサーをしながら音楽活動を続け一気にスターダムにのし上がったレディーガガのサクセスストーリーそのもの。

だから演技に妙な説得力があったし、
だからといって、でっかいサングラスかけてカツラ被ってハイレグ着てるような奇抜なレディーガガを連想させることもなく、

スッピンの等身大のアリーに
うまく演じ分けられていた。

主演がガガじゃなかったら魅力が半減する映画だったのは間違いない。

演技力の高さに驚いたよ。
いやほんとに良かった!特に目が良かった!


アリーを主体に動くと思っていたストーリーは実はブラッドリークーパー演じるジャックにも同じくらいのスポットが当たっていた。

そうです!
「ハングオーバー!史上最悪の二日酔い」で
しこたま笑わかせてくれた僕らのクーパー兄さんです!!笑

映画が始まり初っ端から、
酒をロックで カッと呑んで
白い粉 鼻からシュシュシュー 
ずぞっずぞって吸って、

あ〜ジャックこれ相当依存しまくっとんなって笑

しかしそこからの髪の毛かき分け、
ギターをギュギュギューからの
セクシーな歌声。
カッコ良すぎるライブシーン。
いきなりやられましたね。

でもね本作でのクーパーの演技はどの映画よりも深みがあるのよ。
アリーの成功を喜ぶ一方で、
自己嫌悪にさいなまれる言動を繰り返すんだけど、その想いがひしひしと伝わり涙が出んすよ。。
ジャック、、うん分かるぞ。
誰も悪かねーんだけど、
傷つけるつもりもなかったんだよなぁ、、うんうん。
ってなんか愛おしくなるかんじ

実際に過去にアルコール依存に苦しんだ経験があるクーパーは、
自己破滅的なジャックを痛々しいほど演じきってたし、 
優しさと危うさを両方持ち合わている演技はなかなかできないよね。

あっサムエリオット演じる 兄との車での会話も好きなシーンだったなぁ。


そしてこの映画の醍醐味である、ライブパフォーマンスの撮影はガガの希望で
なんとすべてが生歌だそう!

だからなのか、ガガもブラッドリークーパーも 歌声にすごく魂が入っていたしそれがひしひしと伝わってきた。

ガガはもちろんなんだけど、ブラッドリークーパーこんな良い歌声なんだ!
驚いた。

主題歌は予告CMでもガンガン流れてた「シャロウ」という曲。
しかし劇中で流れる曲がぜんぶ良くて、どれがメインの曲かわからないくらい。


今回、製作・脚本・主演も務めたブラッドリークーパー。
これまでに2度リメイクされている映画を新たに製作し成功させるのは至難の技だと思うけど、見事に新たな命を吹き込んでいた。

一見ベタベタなラブストーリーによくあるサクセスストーリー。

正直 中には退屈に感じる人もいるかもしれない。
でもね、違うんですよ。
よく考えたら、よく思い返してみたら、
2人の気持ちが交差してて、絡み合ってて、あー!あの時の心情、あー!あの時の仕草、うわ、せつねぇ。
うわうわうわ!って
2人の愛が密かに散りばめられてるんすよ。
うまく言えないからもどかしい。

絶対もっと王道のラブストーリー風にできたと思う。だって話が王道なんだもん。
でもそれを あえて!あえて!しないような撮り方を今回作り手はしてると推測しとるんす!

余計な説明を入れずに
観客に感じ取ってもらい
色んな想いを詰め込み、
最後 圧倒的ガガ様の歌声を輝かせることに焦点を絞る!!

ラストの歌に込められた想いには涙止めることができんかったです。

#タジマ自己満映画記録 ★4.5
#映画
たじー

たじー