最初からブラッドリー・クーパーのくたびれ加減がカッコイイ。
レディーガガを意識して聴いたことなかったけど、ステージで二人が歌うシーンは最高だった。湧き上がる高揚感に包まれるシーン。
堕ちていく人間が昇っていく人間にチャンスを与える。切ないけど愛しい物語。
ミュージシャンが聴力が失われていくなんて耐えられないよね…イヤモニ使わないのもそれを認めたくないからだよね…
そんな自分とは逆に彼女はどんどん昇っていく。
もはや自信を保つことが出来ないだろう。酒の量が増えるのも、ドラッグに手を出してしまうのも、分からなくはない。もちろんダメなことだとは分かってるけど、何かに依存しないと壊れてしまいそうだから。
周りの人達が優しいのが救いだ。
アリーの父親、友人、茂みに倒れてるところを拾ってくれる優しいジャックの友人。
アリーのマネージャーも悪意はなかっただろう。分かってる。でも、とても心が弱っていて、それでもこれからやり直そうって人にその物言いはあんまりだ…。
ガレージの外のワンコが泣ける…。
ジャックの父親の話がそんな伏線になってるなんて。
ラストのライブシーン泣いたよね…彼女の歌声の説得力はすごいし、ラストカットはずるいわ。それは泣くわ。
愛で救われることもあれば、愛が壊すこともある。切ない、それに尽きる。
