Kiefer

アリー/ スター誕生のKieferのレビュー・感想・評価

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
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6/15

ずっと気になっていた作品。

ミュージカル映画とはまた違う、
でも主演の2人の想いは音楽で歌で伝え合うのが
多かった。また別の映画のジャンルが誕生したと思った。

スターという人材は才能があったとしても
埋もれてゆく、発見されない厳しい世界。
そんな世界でスターになるのは才能だけではなく
人との出会いの運命というのが着いてくるのかもしれない。ある意味自分を見出してくれる運命の人との出会いを果たしたアリーは本当の
スターへと進んで行った。

アリーは謙虚な態度を取っていたが、
やはり人間だから欲が出てくる。
その欲として分かりやすく髪色が変わっていた。
見た目が代わると人は中の欲望までも変わってしまう。自分の見た目の受ける印象が代わるから。
その彼女の些細な変化に気づいたのは夫の彼であった。
彼は出会った頃のアリーがそのままのアリーが
素敵だと分かっていたから。しかし、売れるためにはそうはいかない。嫉妬としてアリーは受け取っていたが、彼は音楽を愛するものとして、違う音楽への道にいって欲しくなかったのではと思う。


最後のシーンは人の感情大爆発。
まず、彼が自ら命を絶つシーン。
帽子を置いた瞬間、観客はこの人は
愛するアリーのために命を絶つと思ったはず。
私も帽子を置いた時の横のアングル。
そして、まるでステージのような照明。
そのステージで人生最期の時を自ら迎えてしまった。

そして最後の追悼公演。
最後まで歌い上げると思ったらまさかの
フラッシュバックで過去に戻る。
あの時の音楽だったのか、彼がアリーと
離れていた会えない時間に音のない世界で
作り上げた音楽だった。
この演出・編集には度肝を抜かれた。
私はこの代わった瞬間に涙が溢れた。
ずるいよと思わず出た。

歌って恋して傷ついて私は生まれ変わる。

何度も生まれ変わったアリーは
彼のいない世界でも、変わらず
彼に恋して彼に歌っていくのだろう。
途中挫折で傷つくこともあるだろうが、
それでも強く生きていくと思う。
Kiefer

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