期待した分だけがっかり。ワンシチュエーションの集団撃ち合いというコンセプト、７０年代のルック、ブリ―・ラーソンをはじめとしたキャスティング、結末のプロットなどは素晴らしいのに、肝心の演出に力不足を感じた。
撃ち合いシーンは一本調子で観ていて退屈。タランティーノ流の小噺は必要ないけど、罵り合いなどの台詞のなか、それぞれのキャラクターをもっと出さないとね。たとえば、撃ち合いのキッカケとなるスティーヴォとハリーはボストン下町（サウジー）の不良なんだけど、その魅力が全然出ていない。
好きなところは、ジョン・デンバーとラストカット。
ちなみに、ワンシチュ集団撃ち合いの名作といえば、「ワイルドバンチ」「トゥルーロマンス」「レザボアドックス」「エグザイル／絆」あたりですかね。
