狭須があこ

フリー・ファイヤーの狭須があこのレビュー・感想・評価

フリー・ファイヤー(2016年製作の映画)
2.6
私は家の洗面所の壁に、映画のチラシを何枚か並べて貼ってます。この映画のチラシもずっと貼ってます。
見てないのに。

「好きな映画のチラシ」を貼ってるんじゃなくて、「好きなチラシ(映画の)」を貼ってるだけなの
要はパッケージデザインが好きなんだわ。この映画の。

交渉決裂!乱闘勃発!
(渦巻く思惑!手を組む!裏切る!絶体絶命、生き残れ!!
死んだら敗けだ、生きれば勝利だ!!!
うぉおぉおおぉおぉぉおおお)←心の声

というテンションで満を持して見たのに、イヤほんとに!!
「交渉決裂!乱闘勃発!」がすべてだとはな!!なにひとつ裏切られねぇ!!
お行儀いい!!!くそ

「誰が味方かわからない!」って言いたいのはこっちだ
そもそも視聴者の「味方」がわからず、感情移入する人が居ない。たぶん「アホしかいねぇな!」って傍観する映画だと思うけど、画面が暗いので誰が何か判別できず、アホが愛しく見えてくるほど、彼らへ感情が育たない。

「それしかやってない」系の映画って、フェチ映画だと思うんですよね
なのに狙撃が特別うまいひとがいるワケでも、特別アホな動きをするやつがいるワケでも、めちゃくちゃな爆発の絵ヅラがあるワケでもない。
本当に隠れながら発砲してケガして「なにすんだよぉ!なにすんだよぉ!」って言ってるだけで一時間

でも実際「ラストサムライ」でも感じたように、よほどのエキスパートでなければこれくらい銃はそうそう当たらないものだし、当たっても急所でなければ、即死はしないのかもな。というのはリアルな気がしました。

まぁもうちょいちゃんと追えたら、もうちょい面白いかも…
何度もひたすら見るより、人物相関図とかを手元にもらって、それを見ながら一時停止を駆使しつつ、位置関係や生存状況のメモとかしながら見たらいいかもな。

まぁ私は恥ずかしくも語彙とかセンスが全くないんですけど、
「銃口の先にいるやつが敵」
「キリアンマーフィーの瞳の色さえわからない」
「いい歳こいた大人たちが汚い言葉でお互いを罵倒しながらだるまさんがころんだを延々と続けている様を見る映画」

フォローしてる人たちのこういう語彙が大変すきで膝を打ったので、レビューを盗用して自分のレビューにかきました!
まぁ謝ったら許してくれるよな?

え、えぇい撃つな!!撃つな!!
私は味方だ!!撃つな!!!!
ウッ
狭須があこ

狭須があこ