くすぐりの作品情報・感想・評価

「くすぐり」に投稿された感想・評価

Kino

Kinoの感想・評価

3.5
記者がネタ探しをしていると、くすぐり我慢競技という男達がくすぐりを耐える動画を見つける。その意図、真相を追っていくと闇が見えてくるドキュメンタリー。現実とは思えぬ今までに感じたことない恐怖。銃や暴力ではない、ネットによる新たなる支配。
たまい

たまいの感想・評価

4.0
めっちゃおもろい
一

一の感想・評価

-
素晴らしいドキュメンタリー

まさかの展開で一気に引き込まれる

見終わった後にあることを調べたくなり、調べると更に衝撃的でした

netflixで鑑賞できるのでぜひお勧めです
凡努

凡努の感想・評価

4.2
ドキュメンタリーを作ってる側の精神力ハンパねぇ…ここまでやっちゃう?って位
それと、コレが現実に起こってるって言う恐怖。
若者をお金で集め、辞めたいと言ったら脅迫、ネットや身内に有りもしないことをメールで送る。最悪

このレビューはネタバレを含みます

こちょこちょアンダーグラウンド捜査線。すげえ面白いドキュメンタリー。良く出来すぎていて疑わしくもあるが…

体格の良い兄貴がくすぐられてヒーヒー言っている光景には思わず吹き出してしまう。そんなものの大会とは…作り手が興味を持つのも分かるというものだが、その裏の闇がとんでもない。
こんなに失敬で威圧的な拒否を発動する団体ってのは何なのか?
まったく気持ちが悪いな。
真相が明らかになるほど気持ちが悪いので、思わず前のめりで見ていた。

いやあ、この「代表」嫌いだわ。
メールで脅迫、金で圧力を加えるっていう、分かりやす過ぎるくらいの最低さだが、作り手は、その所業に人の哀れみを表して映画を結んでいる。
そこが良かった。
きよP

きよPの感想・評価

2.0
くすぐり動画を取材していくうちに思わぬ展開を見せるというドキュメンタリー。評価が高いので期待したのだが、自分にはそれほど響かなかった。おふざけっぽい動画からは想像できない展開ではあるし、怖いといえば怖いのだけどなんだかイマイチ。ドキドキさせるような編集は上手いが、実際はスケールが小さいし、悪の組織がーという話ではないし、特に面白くない。
「おいしい話には裏がある」「楽して儲かることはない」というのは万国共通ということだろう。
アメリカで催されている『くすぐり我慢大会』という奇妙なイベントに興味を持ったニュージーランドの記者が運営にコンタクトを取る
しかし、返ってきたのは激しい憎悪に満ちた文章だった...なぜ?

さらに数多くの嫌がらせメールが届くようになり、不審に思った記者は友人と二人で渡米し詳しい取材を始める

遠く離れた地で彼らを待っていたのは、恐ろしく醜い事実だった...



とてつもなく闇が深く、壮絶な内容
今まで観たドキュメンタリーでは間違いなく最恐のもの
まさか『くすぐり我慢大会』とかいうバカみたいなイベントで人生が崩壊した人々がいるだなんて...

凡庸なホラーやサスペンスより恐ろしく、一方で記者による執念の取材には圧倒させられるばかり



"くすぐられて笑う"という反応は、本来『相手に対して敵意がない』事をアピールするための本能的なものらしく、犬で言うところの仰向けになっている『服従』と同じようなものと思う
(作品内の映像のように)手足のコントロールを奪われた人間が、涙を流し身体を捩らせている様子を観てサディスティックな欲求が満たされるのは共感はできなくとも、理解はできなくはない

一方で(既にレビューで同じ事を書いておられる方もいるけれど)、悪の根源であるD氏が出演者の動画を公開し、さらに彼らの個人情報を暴露までした理由...
それは過去に自分を苦しめた、屈強でスクールカースト上位タイプのような人間を支配し、復讐している感覚が得られたからでは無いだろうか?

D氏は"くすぐり動画"の入手と出演者への異常な嫌がらせによって、性的な充足感を得る一方で幼少期のトラウマに対処(ある種の復讐)をしていたのだと思う



しかし貧困層の多い地区に住む若者に目を付け、お金や欲しいものをチラつかせて"くすぐり動画"に出演させるやり方は残酷すぎる
裕福に生まれ育ったD氏にとって、いわゆる"ホワイトトラッシュ"と言われる層の若者が自分と同じ人間であるという認識があったのか、強く疑問に思う

また多くの出演者を執拗にネットストーキングしたり、かつてのスカウトに異常な手紙を山ほど送り付けるところを見ると、イジメだけが原因ではなく生来的な残酷さも持っていた人なのかもしれない



イジメや貧困などの社会問題がD氏や動画に出演した若者を結びつけたと思うし、アメリカが非常に強いミソジニーな面を持つ国である様に感じさせられた

ただし今作を観ていて、都合の良すぎる展開が僅かながらあった
ほとんどの内容は事実であるにせよ、流れを盛り上げようと意図して編集されている感じは否めない

それでも、ふとしたきっかけから意外な事実を暴いた製作者は凄い
法的な手段での脅迫が続く中で、ここまでやり抜いたジャーナリズム精神には頭が下がる思い



D氏は本作公開後に心臓発作で亡くなったそう
人の死を喜ぶ事は決してできないけれど、出演してしまった若者達にとっての"彼の死"は一種の解放だったのではないか...と思わずにはいられない



(追記)
D氏は亡くなる前に他人に継承させており、今もなおFacebookでは更新が続いている(公式サイトはドメイン切れ)
いま管理しているのは、元ポルノサイト運営者とのこと...

また動画サイト運営側は反論のためのウェブサイトを設立(なぜかサーバーからサスペンドされているのでGoogleのキャッシュを参照)し、本作にも出演したジェイコブ(アメリカの治安ワースト100に選出された街に住む「手が震えてるよォ〜」とか言ってた元スカウト)に「映画『くすぐり』はフェイクで、俺は二人と葉っぱ吸ったし彼らはPCで証拠ファイルをハッキングもしていた」と証言させるなど、もう酷い泥仕合に
ジェイコブは確かに偽証罪が過去にあるらしく、彼の出演パートに関してはどこまでがリアルか不明のまま

しかも!何とD氏は生前に『くすぐり』が上映されたサンダンス映画祭に出席し、これで盗撮や喧嘩騒ぎなど、色々ハプニングが起きていたらしい

最悪なのは未だに昔撮影された"くすぐり動画"の数々が他者によってネット上で転売されているという、いやーな事実

当事者が消えても、やった事は消えずに増殖し悪化していく恐ろしさがある



それにしても"くすぐり動画"公式Facebookページのイメージやムービーは肌色ばかりで不健全にしか見えない

公式YouTubeの動画は場合によっては年齢確認をされる始末であり、コメントセクションでは「HE IS TOTALLY HOT!!!!!」みたいな文章が並んでいて、これはもう完全に"おもしろ動画"として扱われていないのは明白だと思う
くすぐりっていうタイトルだから、コメディタッチの笑えるドキュメンタリーかと思ったら、ガチで闇が深すぎる展開に…。

関わっちゃいけないレベルのマジキチを追っかけた"体"なのかもしれないし、最後は消化不足感もあるけど、ゾッとすること間違いなしり
大人の男性同士が身体をくすぐり我慢するという動画を巡るドキュメンタリー映画。

非常に不思議な動画に興味を持ったジャーナリストが取材依頼を申し入れるが、「同性愛者は帰れ」と一喝されるが取材を続け予想もつかない展開へと進行していく。

インターネットの怖さ、私利私欲と支配欲。
このドキュメンタリーは人間の心の闇を丸裸にし事実という圧倒的な根拠で突きつけてくる。

軽く気持ちで観てはいけない映画です。
迷い込んだらもうそこは闇の中。
>|