エクソシストというより、オカルト板『インセプション』。憑り付かれた人の心に入って悪魔退治するという、ある種のバーチャル空間みたいな構造設定がユニークではあるが、ならばその次元？空間？内でのシーンをメインにしてほしかった。いかんせん背景情報や因果関係を説明するばかりで、車椅子でくたびれた風貌のアーロン・エッカートがその中では颯爽とクールな仕事ぶりを見せるっていう、美味しい見せ場が無さすぎる。結局やることに芸がないし、あの助手たちも機器も妙にショボいぞ。このネタならむしろ、毎回事件解決しながら徐々に背景を膨らませていくパターンのTVシリーズが向いてるのでは。
