前作の悪いところを補完し、良いところを潰す作品。
良かった点。
・前作より工夫された恐怖演出
・前作より活躍する元副保安官
・前作より明確になるブグール
悪かった点。
・前作よりブグールがロリコンに見える
・前作より凶行を行う子供に扱いが雑に
・前作よりブグールの不気味さが減った
前作のスコット・デリクソン監督の演出が幼稚でした。
突然の大きな音で驚かせる以外の演出がなかったです。
それとイーサン・ホークの使い方が下手すぎたのです。
そのせいで本作はあまり期待していなかった。
終わってみれば前作よりはマシな恐怖演出に。
多少はグロテスクな描写も頑張っていました。
しかし、それは同時に前作の良さを打ち消している。
不気味さが一番の魅力だったのに本作は薄い状態に。
全面的にブグールと子供たちが出たのが失敗でした。
幽霊や悪魔という物質的な部分が少なかった前作。
それを本作で堂々と出してしまったせいで微妙に。
そこは曖昧な感じで出さないと前作の良さを失う。
副保安官が元副保安官になる名前の使い方は良かった。
敢えて個人名を使わない点では本作の唯一の救いです。
ここで彼に個人名を与えてしまうと一気に陳腐となる。
そこを理解していただけでもギリギリで踏み留まった。
ただ、基本的なブグールの設定が微妙すぎます。
子供に取り憑いて殺人を行う単なるロリコンというイメージ。
それを促進してしまった本作で更に微妙になる。
前作の良いところと悪いところを打ち消した作品でした。