KUJIRA

フッテージ デス・スパイラルのKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

いきなりフッテージのシーンから始まるが、急に再生がストップする。さっき1作目を観た時も止まった。
前作の副保安官が主役と言うのは、なかなか良いチョイス。彼の憔悴した表情、悲壮感が妙にリアル。
引っ越したらアウト、と言うルールに対して放火で食い止めるのは賢明な判断だが、一軒一軒捕まらずに放火するのは至難の技ではある。
今作ではシリーズ化を狙っているのだろう。唐突にラジオの設定を捻じ込んでいる。アートもキーワードとして出て来る。1作目に全く無い要素を後付けされるのは違和感しか無い。超常的な力が働いていて、人間には抗う事が出来ない様な設定なのだが、家は放火に対して無力だったり、カメラが一撃で壊れされたりするのが不思議。壊れても燃えても元通り、とはならない。
1作目では、家の敷地内でしか不可思議な事は起こらなかったのに、今作では何処にいても発生する。こう言う何でもアリ展開は、恐怖心が諦めに変わるので止めてもらいたい。
子供を追い込む様子も回りくどくて面白く無い。兄には「お前じゃダメだ」と言いながら、弟が最後に拒否ると「お前じゃない」結局兄か。あんな好戦的な少年が人を殺しても何もショッキングじゃない。普通の子供が残虐な事をするから怖いのに。
終わり方は謎。家の連鎖は断ち切ったが、ラジオが現れ、ブグールも出現。あの終わり方だと、何処にいてもラジオが出現してブグールが。だから何でもアリは止めてくれ!
お母さんが妙に魅力的。副保安官と惹かれ合う様は恋愛映画も顔負けであった。キスで終わったのも後ろ髪引かれる思いが伝わり切ない。
クズ亭主の宣言通り、連れ戻されてからヤったのかが気になる。あんな奴の思い通りになって欲しく無い。副保安官と幸せになって欲しいけど、あのラストシーンでは無理かな。
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