ディストピア パンドラの少女の作品情報・感想・評価

ディストピア パンドラの少女2016年製作の映画)

The Girl with All the Gifts

上映日:2017年07月01日

製作国:

上映時間:111分

3.3

あらすじ

真菌の突然変異が起き、感染した人間は思考能力をなくし、生きた肉のみを食すハングリーズと化した近未来。爆発的に蔓延したその奇病により、人類は絶望の危機に瀕し、残った少ない人々は安全な壁に囲まれた基地内での生活を余儀なくされていた。そんな中、イングランドの田舎町にある基地ではウィルスと共生する二番目の子供たち【ルビ:セカンドチルドレン】の研究が行われていた。その子供たちは感染しているにもかかわらず、…

真菌の突然変異が起き、感染した人間は思考能力をなくし、生きた肉のみを食すハングリーズと化した近未来。爆発的に蔓延したその奇病により、人類は絶望の危機に瀕し、残った少ない人々は安全な壁に囲まれた基地内での生活を余儀なくされていた。そんな中、イングランドの田舎町にある基地ではウィルスと共生する二番目の子供たち【ルビ:セカンドチルドレン】の研究が行われていた。その子供たちは感染しているにもかかわらず、思考能力を維持し、見た目は人間の子供そのものだった。彼らから、ワクチンを作り出そうと模索する中、子供たちの中に高い知能をもった奇跡の少女メラニーが現れる。 彼女は人類の希望となるのか―絶望となるのか。

「ディストピア パンドラの少女」に投稿された感想・評価

これまでゾンビ映画に対して抱いていた疑問に、1つの答えを与えてくれた作品。

あらすじは、割とシンプル。人類のほとんどが食人ウイルスに侵されて「ハングリーズ」となった世界で、ウイルスに感染しながらも自我を保っていた少女を軸に物語が展開する。

ゾンビ映画、感染パニック映画にお決まりの「どう生き延びるか?」という話で物語が展開していくんだけど、本作には幾つか特異性がある。

1つは、主人公が半ゾンビ、半感染者であるということ。
先生が大好きなんだけど触れると食べたくなっちゃうから、「近づいちゃダメ!」ってヒロインの女の子が叫ぶシーン、切ない。
例えば鬼太郎もそうだけど、こういう半分だけの存在って独特の切なさがある。人と繋がりたい欲求と食欲の狭間で苦しむシーンなどなど。主人公が完全にゾンビではあるけど、「ウォーム・ボディーズ」にもやや近い感情が描かれている。
これを入れることで、ドラマ性が際立つと同時に、感染者を主人公に据えることが可能になる。
感染者=自我喪失=敵 という構造は保ちつつ、「ある特殊な環境で感染したため、人と感染者の中間」という設定を付加したアイデアが上手い。
そしてこれが、後半の驚きの展開につながってくる。

2つ目は、ゾンビ=感染者の特徴。
本作のある種最大の見せ場が、感染者の合間を縫っていくシーン。これはどういうことかというと、本作の感染者は基本は動かない。まるで植物みたいに(この設定も後々効いてきて上手い)。
その辺りに突っ立ってたりすることが多い。恐らく、劇中では描写がなかったけど、進行状態によって行動に制限がかかるのだと思う。
感染者たちは、人間の肌の匂いをかぎ付けると覚醒して襲ってくる。対する人間は、特殊なスプレーをかけてそこを突破する。
あと、奴らが反応するのが音。
つまり、スプレーをかけた状態で音を立てずにこそこそ歩けば、感染者が大量に突っ立ってる場所でも突破できる、ってことになる。
この条件づくりが実に上手くて、もうめっちゃハラハラするわけです。気づかれたらどうする?ってお客さんは当然思うし、「●●しちゃダメ」っていうホラー映画のお約束を、白昼堂々大量の感染者が突っ立っているという異様なビジュアルで描く。このシーンだけでも、本作の意義は大きい。うわ、うめぇ!ってなる。

物語的には、ちょっとネタバレに触れないと言いづらいけど、ラストシーンが冒頭でも述べたようにこれまでのゾンビ映画に対して抱いてたある疑問に答えてくれてて、唸らされた。
公開時から気になってたけど、見て良かったです。アイデアがたくさん詰まっていた。
Rabi

Rabiの感想・評価

3.3
--『ディストピア パンドラの少女』--
ディストピアの世界観は良き。
子供達も良き。
やっぱり ちゃんとしたハッピーエンドでは終わらないよね。
ツッコミどころは気にしてたらきりがないけど、
とりあえず、スリープモードのゾンビって怖っ!!

なんだか漫画やゲームの世界みたいで、他のゾンビ映画にはない新しいところもあった。

思ったより、びっくりするシーンやハラハラするシーンがなかったかな( ´・ω・`)
マジョリティーは誰だ。
2MO

2MOの感想・評価

3.8
人類が700万年もの歴史で獲得した知能は、ただ一つ、種を存続させるための進化。生存競争の成果である。
人類とて現在でも、人の皮を被った獣であることに変わりはない。

食物連鎖の長に君臨したところで所詮は獣。そして獣は、46億年を数える地球の“ライフサイクル”での、ほんの一端でしかなく、連続する生態系においては生も死もない、すべては共生関係にあるのである。

欲望に従い、肉を食らってはしばしの満腹感に葛藤を覚え。そんなことを思うのも、心あってのこと。好奇心というパンドラの箱を開けて以来、心を持ってしまった人類の悲劇。

仲間を想い、愛を交わし、物語に涙する人間という変種。彼らこそ地球を滅ぼすウイルスならば、生態系は彼らをまたさらに変異させるだろう。
しま

しまの感想・評価

4.0
まさかのゾンビ登場
宮田

宮田の感想・評価

2.6
すべてを与えているのか、すべてを奪っているのか。物悲しい音楽が、救いのない美しさを際立たせる。いまいち繋がりがふわっとしてて、なんか、人がたくさん死ねばいいってもんじゃないと思うんだけど……。イライラ棒なシーンは構図が面白かった。エンドロール、あぁ顕微鏡画像ね〜と思ってたら引きになるにつれあああああ〜!ってなった。邦題は……所謂科学ディストピアではなくて、ゾンビディストピア……ってことか。
せ、せつない
ひろき

ひろきの感想・評価

3.6
とあるネットのオススメ映画10選の中にあったので今回レンタルしてみました。

前知識無しに観たら好物のゾンビものでした(笑)

劇場予告とか見た事無いのでB級なのかもしれないけど予想外に良かったというのが感想でした。

ストーリー的にも映像的にもちゃんとしてるし、何気にグレン・クローズさんも出演してて驚き
ジョゼ

ジョゼの感想・評価

4.2
新しいゾンビ映画。新鮮で結構好き。あの手の博士は普段映画見てたらイライラするのに、グレン・クローズが演じられてるからか、あまり拒否感が湧かなかった。むしろ、好感すらあった。隊長?も始めは嫌な奴だなと思ったけど、だんだん印象が変わってきた。少女の豹変するシーンは、「おお、しっかり食べろよ」と。でも、ラストは良いのか悪いのかわからない。
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