ay

21世紀の資本のayのレビュー・感想・評価

21世紀の資本(2017年製作の映画)
3.7
貧富の差のボードゲーム怖かったなぁ。ただツイてただけなのに、自分の実力と勘違いして人を見下してしまう。このシーンで、最近勉強している仏教の慈悲の精神を思い出した。そういう考え方が根付いている人同士では態度が変わったりするんだろうか。辛いことを経験した人は気持ちが分かって恵んであげられるのか?とかも考える。これはゲームに過ぎないから分からんけど。
日本を成功した社会主義国って言われたのがよく分かった気がする。

他のユーザーの感想・評価

tamita3

tamita3の感想・評価

3.8
格差社会の現実。

テクノロジーの進化, AI、シンギュラリティ、今正にシステム、時代が大きく動いている。

人間が想像できる事はなんでも実現できる?

色々考えさせられました。
こけし

こけしの感想・評価

3.7
トマ・ピケティの「21世紀の資本」

結局行き着く先は累進課税による資本の再配分なので、
結論早く知りたい!というスタンスで見ると長く感じるかも。

でも何故そうなったのかを知るために
世界経済と資本家の変遷を歴史的に追うものでもあるので、
経済史のおさらいを兼ねて、気づいたら「r>g」の話になってる感じ。(この頃にはほぼ終盤)

WW2の後に中間生産者層が減少したあたり、現状を招いた背景が腑に落ちる。

人生ゲーム実験も、めちゃくちゃ面白かったし、なんなら痛快やった。
結局人間てそうなんやな~😌を直視せざるを得んのね。
demio

demioの感想・評価

3.0
『21世紀の資本』に書かれている話のうち、「資本収益率(r)>経済成長率(g)」を中心とした理論モデルの説明はほぼなく、「格差経済の近現代史」のドキュメンタリーに徹している。

●主張
・社会経済を健全化していくためには、中産階級の比率を高め、ひいては中産階級の政治的発言権を高めていくことが必須。この健全化イコール、格差経済の解消である

・19世紀後半~20世紀は産業革命/世界大戦/重工業社会化によって、貴族社会が壊され、中産階級の厚みを増す機会を持ったが、1970年代から徐々に18世紀以前の「貴族or貧民」的社会への漸進的回帰が見られる。そこには当然、レーガン=サッチャーによる新自由主義経済や、排外的ナショナリズムの増長が影響している

・格差解消のためには高所得層への課税と、富の再分配を、(適切に中産階級以下の国民によって制御された)政府の介入によって行うことが必須(という極めて古典的かつシンプルなリベラリズムの理念)

・金融資本による不労所得(それによる資本の自己増大)は、税によって増大でなく減少へと転じるほどの課税率を目指さないとならない(働かざる者食うべからず主義の回帰)。ただしそのとき、資本家=多国籍企業の徴税回避(タックスヘイブン等)を、いかに世界全体が協力しあって取り締まるかが超重要

・以上かくなる主張をするのは、「資本収益率(r)>経済成長率(g)」だから。その差たるや前者が後者の約3~4倍。経済とは、自由放任状態では、<資本=資本家>の権力割合が高まっていくいっぽうなのが仕様であり宿命の磁場だから
Wednesday

Wednesdayの感想・評価

4.0
イギリスの人口の1%の金持ちが土地の70%を保有している、って、えっ!ってなった。

そうか、、やっぱり金持ち達のための世の中なのか、、とまた絶望した。

中流階級が豊かな国の見本はどこなんだろう。
やっぱ北欧か、、

『平和で調和のとれたまとまりのある社会が欲しければ過大な格差は避けるべきです
私が支持するのは資本の管理と民主的な方法で資本主義を乗り越え21世紀を進むことなのです』

今の日本は金持ち優遇、格差は開くばかりで、希望に逆行しているとしか思えない。
強欲な人ばかり目につくし、日本が変わるなんてとうてい思えない…
この国に希望を持つことがそもそも間違いで、いや希望なんてそもそも持つものでもないのかもしれないけど、とりあえず海外出て勉強するのが良いのかしら…

どこの国も政治家はアホで国民は不満ばかりだと聞くけど、それでもやっぱり、イギリスとか、悪いことは裁かれるし、仲間だろうが悪いことは悪いっていう社会があると思う。
日本は、、無いもんな…
悲しいけど、人として終わっている。
トマ・ピケティの『21世紀の資本』を映画化。本は難しそうだけど映画なら分かるかもということで鑑賞。

資本主義が始まって以降、どの国でも金持ちと貧困層との格差が拡大している。金を持っている者は更に金を増やし、金を持っている国際的な大企業こそ税金を払わない。このままだとマズイって話。

難しそうなイメージがあったけど、噛み砕いて説明してくれるので分かりやすい。ただ分かりやすさを重視した分、多分本よりは浅いところだけ扱ったっていう感じかな。

映画化ということもあって、映画作品からの引用が多くてかなり観やすい。映画だけでなく、様々な映像を早いカットでポンポン見せてくる編集も今時のドキュメンタリーっぽくて退屈せずに観ていられた。
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ayさんが書いた他の作品のレビュー

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

家屋、自然の美しさ。ヤンの愛情。何回も見ることになる気がする。
2人で鏡に映る時の嬉しそうなヤン、余韻に浸るように1人微笑むヤン、散らばって思い詰めるヤン。ディディとメイメイを見守る眼差しに泣き続けた
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

同郷で人当たり良さそうだったのに結果ラウラのカメラを盗むっていう最悪な奴と、がさつだけど純粋で優しさが染みる異国の人リョーハの対比がとても良かった。
フィンランドにもロシアにも馴染みがなかったので完全
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