おさかなはフィッシュ

21世紀の資本のおさかなはフィッシュのレビュー・感想・評価

21世紀の資本(2017年製作の映画)
3.0
「ホントに高等教育を受けたのか……!?」というくらい経済について疎いので、少しでも分かるようになればいいなと思って鑑賞。

時代や資本主義の発達の流れに沿っておおむね進んでいき、複雑化していく過程を追うので、置いてけぼりにはならない作りになっている。
けれども、絶えず情報が流れ込むので、それらを整理するのにある程度の章立てがあった方が初心者にとってはありがたかったかも。(『ゴダールの映画史』ですら、章立てがあるのが救いになっている。)
映画が引用されているが、他の実写映像と同じくほぼドキュメンタリー素材としてだった。直感的な理解のために“映画化”されたのかな?と勝手に思っていたので、そこは少し残念だった。

「平等は自然には生まれない」。何も分からない奴でも、見ているとさすがに思うところがあった。
ハッシュタグのついた呟きを、友だちにもトピックにも何の考えも抱かないよう、サッとスワイプする。謙虚さを装った怯えだなと思った。なんだかようやくスタート地点に立ったような気分だ。



先週、14時台の映画は人類には早すぎると挫折したのに、今週10時台の上映には間に合った。奇跡!
映画館で観る映画、このハラハラも懐かしい。

久しぶりに伊勢佐木町を歩いたら、人の居ぬ間に以前より鳩が幅を利かせている気がした。気のせいか。
シネマ・ジャック&ベティにて鑑賞。