南沙良目当てで鑑賞。
過去に離婚をした子持ちの夫婦の間に、初めて子が生まれる家族の話。
主役を演じる浅野忠信の絶妙な芝居による父性の目覚め、人間ならではの家庭の難しさを描いた脚本と見所沢山の作品。
一見順風満帆に夫婦と娘ふたりの家族。
新たな家族が生まれる事になったのだが、それをきっかけに綻びが生じる…
夫も妻、父と娘、元夫と元妻、実親と実子と数々の人間関係が本当にリアルに描かれていて凄い。
Blu-rayに付いている冊子や監督のインタビュー曰く、だいぶ役者の自然な芝居に重きを置いたとの事で、本当に自然な内容が多かった。
鍵に場面の撮影中ではなく、撮影時に南沙良の涙が止まらなかったと言うエピソードがそれを物語っている。
あと個人的には寺島しのぶの台詞が、女性と男性の違いと言うものを強く表現していたのが頭から離れない。
浅野忠信の柔らかい笑顔から始まる本作だが、浅野忠信を筆頭に役者の芝居から画面の色合い、ストーリーの構成と文句無しだった。