パピヨン

幼な子われらに生まれのパピヨンのレビュー・感想・評価

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)
4.0
重松清の著書の映画化作品で、本作品がダントツNo.1!です。「疾走」も「とんび」もかないません。監督の三島有紀子は、「しあわせのパン」「ぶどうのなみだ」「繕い裁つ人」「ビブリア古書堂の事件手帖」あれ?結構観てる自分。
中年サラリーマンの田中信(浅野忠信)は、子連れ(姉妹)の奈苗(田中麗奈)と、バツイチ同士で再婚します。奈苗の妊娠が切っ掛けで、長女が「本当のパパに会いたい!」と言い出します。この奈苗の前夫の沢田(宮藤官九郎)とは、DVが原因で別れたのですが?
そして、信にも別れた前妻(寺島しのぶ)との間に実の娘が居ます。信は連れ子の二人の娘のいい父親になろうと奮闘しているのですが。壊れた家族との関係、新しい家族の構築、実の父親義理の父親、義理の娘実の娘、人間の新たな道のりはこんなにも険しく苦しいなんて。こんなに人を成長させる課題があるだろうか?相手が自分にとって誰であろうが、どんな関係であろうが、立派に対峙出来る人間になりたいですね。いやはや深くて辛くて面白い作品です。
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