菩薩

幼な子われらに生まれの菩薩のレビュー・感想・評価

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)
3.5
幼な子われらに生まれ、そして家族は壊れゆくなのか、そして家族も生まれけりなのか。登場人物全員がもれなく自分勝手で、ストレス抱え込んでて、歪んでて、他人に多くを求めすぎてて、そんなとこは『ELLE』なんかにも共通するのかもしれないけど、すりガラス越しでの暴行シーンとか、タバコの扱い方とかに「悪い意味」での日本映画らしさを感じてしまった。金魚の使い方にエレカシの挿入も、個人的にはマイナスポイント。行きは天国・帰りは地獄の死刑台へのエレベーター、そして13階段(もっとあるけど)、そびえ立つ色を無くした新興住宅地。これ観た男は全員「女ってクズだな」ってなるし、女は全員「男ってクズだな」ってなると思う。こんな少子化奨励ムービー(まぁ最後産まれんだけど)に文化庁の助成金が降りてていいのか…俺はどんどんやってくれとすら思うけど。結局のとこ簡潔に言うと物足りないとしか言えないんだけど、クドカンがもうアンガールズ田中にしか見えなかったかし、浅野忠信がキレてエクストリーム浅野、いやもう深野さんになっちゃうとこは面白かった。家庭築ける可能性0の俺が観るべき作品では無かったかな…。
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