たいてぃー

幼な子われらに生まれのたいてぃーのレビュー・感想・評価

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)
3.8
子供が産まれるってことは、喜ばしいってことで間違いないと思うが、主人公、信はそれに悩み、義理の娘は激しく抵抗する。このバツイチ同士の夫婦の複雑な関係を絡ませ、ストーリーはイヤな雰囲気で進む。そして妻が「産んでもいいのね?」うあ、刺さるよ、このセリフ。
それと、主人公の元妻との会話で元妻が語る「あなたは、理由は訊くのに気持ちは訊かない」これも刺さる、相当に刺さる。(ユーザーの皆さんのレビューどおりです。)
あと、妻の元夫に金をせびられ、言いなりで、その金額を下ろそうとする。それだけは止めてくれって、心の中で叫んでいた。
でも、実の娘の義理の父親に感謝の言葉を告げるシーンは、ぐっとくる。性格は実直であることがわかるが、実直すぎて、いろんなところで綻びが出るってことか。
この役は、浅野忠信が演じる。「私の男」「淵に立つ」そして若かりし頃の「Helpless」って作品は、この役者ならではと思うが、この役は、どうなんだろう。凡庸さも感じて目立たない。と言うか、他の役者が目立ち過ぎ。妻役の田中麗奈。何だ、この人物設定は?いそうでいない、他者に頼りきりの人物。これを何気なく演じている。クドカン、寺島しのぶ、そして子供たちもいい。
それと、一人カラオケが適所で出てくる。やったことないけど、何か楽しそう。やってみようかな。