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幼な子われらに生まれのazuのレビュー・感想・評価

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)
3.6
WOWOWのW座にて
重松清の原作は20年ほど前に刊行されたそうですね。解説でも仰っていましたが、20年前よりも今のほうが子連れで再婚する人が増えていると思います。実際こういうご家庭は、来るべき時が来た時いったいどうしてるんだろう?と思いました。

思春期の女子の複雑な感情は理解できます。実の娘と定期的に会っている血の繋がらないパパに嫉妬するのは仕方ないし、よくよく考えたらアカの他人…クラスの男子を男として意識しはじめる年頃なので、急に気持ち悪いと思ってしまうのもムリないよなぁと、少し同情込みの思いで成り行きを見守るような作品でした。

浅野忠信さんは、いい父親であろうとするけれど、沸点が意外に低く子供っぽい面もあるキャラを上手く演じられてました。急に声を荒らげたり意見を押し付ける男性がほんっっとに苦手なので、なんでこんな風に演じられるのか、元からこういう要素を持ってるからなのか?真剣に考えてしまいました笑
再婚相手の田中麗奈も、自分で何も決められない依存気味の女性を上手く演じてましたよー。もうイライラしっぱなし笑

何の罪もない娘3人が大人の勝手な事情に巻き込まれてる感がすごくて、いい作品だとは思いますが二度と見たいとは思いませんでした…
クドカンのクズ男っぷりもたいしたものですね😂

斜行エレベーターのある風景、以前住んでいた近くにあったなぁと思っていたらまんまロケ地だったのでびっくりでした笑
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