幼な子われらに生まれの作品情報・感想・評価・動画配信

「幼な子われらに生まれ」に投稿された感想・評価

qudan

qudanの感想・評価

4.0
登場人物が皆少しずつダメな感じが良い。
ポスターで表現されているように、キャラクターそれぞれが別々の方向を見ていて、それぞれの思いがすれ違って離れていく居心地の悪さが緊迫感を生んでいる。

似た境遇にある実の娘と連れ子の娘の対比も良い。
価値観の違いから最初の妻・友佳と離婚後、二人の女の子を持つ奈苗と再婚した信。血の繋がった子・沙織との定期的な再会を楽しみつつ新たな家庭でも良き父であろうと家族優先の生活を送る彼が、奈苗の妊娠や左遷、連れ子の薫の反抗、実子から再会を求められてもそれを断る奈苗の前夫といった問題に思い悩む姿を描いた家族ドラマです。

多くの家族にまつわる物語を執筆し続けている重松清による1996年発表の同名小説を、当時から映画化を目論んでいた荒井晴彦の脚本で描いた三島有紀子監督作品で、社会の変容によってその形態が多様化し、それに伴って問題も複雑化する現代の家族の在り様を、主に大人の目線からズシリと重いトーンで映し出しています。

浅野忠信演じる主人公、田中麗奈演じる妻、寺島しのぶ演じる元妻、宮藤官九郎演じる妻の元夫、この作品に登場する全ての大人たちが今を生きる誰もが抱え得る問題に苛まれていて、それ故に彼らが自分の子供たちに及ぼす影響が真に迫り戦慄させられます。完璧な人にはなれずとも家族を作り上げていくには、を考えさせられる一作です。
家族は血より濃い糸で結んでいる。
34

34の感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

弟が生まれて喜ぶお父さんを見てかおるはしっかりと“父”の存在を感じたはず。
メッシ

メッシの感想・評価

3.8
再婚して連れ子との関係や家族の関係に悩む男の話。

シチュエーション的には決して珍しくない家族関係だろうけど、その不穏さや不安感が画面から沢山伝わり胃がキリキリする。

フィルム撮影のざらついた画面がいっそう不安を引き立てるし、三白眼でどこかよそよそしい浅野忠信がとても良い。

浅野忠信がじわりじわりと狂い出していくさまがリアル。中盤どん詰まりすぎて発狂しそうになるシーンが怖くて好き。

着地が難しいかなと思われたけど、しっかりケリをつけたラストは素晴らしい。

浅野忠信に始まり浅野忠信で終わった。締まった。

ちょっと軽薄な役柄の田中麗奈も上手い!
「あなたって、理由は聞くけど気持ちは聞かないのね」グサッ😱

 再婚した妻(田中麗奈)が妊娠したことをきっかけに、反発し始めた妻の連れ子(南沙良)の対応に苦悩する夫(浅野忠信)と、家族の崩壊の危機を描く、ヒューマンドラマ。

 ヘビーな内容に見るのを躊躇っていたが、南沙良が出ているのを知って重い腰を上げた。ヘビーというよりも、登場人物たちがあまりに普通すぎて居た堪れなくて、刺さりまくり。

 奇しくも、先に見た「宇宙でいちばんあかるい屋根」と境遇はほぼ同じなんだけど、吉岡秀隆、坂井真紀、清原伽耶みたいにできた人たちは一人もいなくて、浅野忠信も田中麗奈も南沙良も、自分の境遇に戸惑いまくる普通の人たち。特に浅野忠信演じる真面目だけど不器用な夫の「俺にどうしろっていうんだ!」っていう心の叫びが痛い。

 浅野忠信って、感情が表に出ない捉え所のない役が多くて、あまり好きではなかったんだけど、本作に限っては共感しまくりだった。
ern555

ern555の感想・評価

3.3
やっぱり浅野忠信は渋い。
言葉遣いが時々嫌
[過去の鑑賞記録]
病院に送り届けた帰路から後は夢なんじゃないかって思うんだけど…?

子どもが傷つかないように守るのも親だけど、自分の言動と行動で起きたことには責任を持つことを教えてあげるのも親だと思う。

子連れ再婚はみんな大変
いよら

いよらの感想・評価

3.6
過去鑑賞作品。

再婚同士の夫婦。妻の連れ子と暮らしていたが、妻の妊娠が分かり、家族関係が微妙にすれ違っていく物語。

難しい問題ですよね。
戸籍上は父親だけど、血の繋がりはなく、その父親には他に子供もいて、本当の父親のことも気になる。さらに新たに子供が生まれる。
複雑な関係なわけであります。
血の繋がりか、育ててくれた父親か。

血の繋がりは大きいとは思います。
ただ、血の繋がりだけじゃなくて、過ごした時間もやっぱり大きいのかな。

義理の父親が亡くなる時に悲しいけど違うって言ってた本当の娘が、義理の父親のために泣く場面を見た時に、感情っていうのは説明ができるものではないなと感じました。頭で考えているのとは違うんでしょうね。

本当の父親に会いたいって言ってた娘も、義理の父親が血の繋がりのある子供が身近にできることで変わるって思っちゃったのかな。本気で実の父に会いたかったわけではなくて、当てつけみたいな感じなのかな?

全くまとまってないですけど、こういうことは言葉で説明できるものじゃないんだろうなと思います。
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