なすび

鷲は舞いおりたのなすびのレビュー・感想・評価

鷲は舞いおりた(1976年製作の映画)
5.0
マンダロリアンのラジオ聴いてたら高橋ヨシキさんがシーズン2の15話は『恐怖の報酬』と『鷲は舞いおりた』みたいだったって言ってて気になり見た!

めちゃくちゃ面白かったー!まさかこんなに面白いとは、こんなの誰かに猛プッシュされない限り見ないタイプの映画だから出会えてうれしい。戦争映画というジャンルはなかなか手が出しづらいから…。プロットはもちろんだけど、俳優の絶妙な渋さと舞台となったイギリスの小さな村の風景もいい。全体的にいつもハラハラドキドキするような展開で心臓に爆弾つけられたように楽しみました!(その状況楽しめるの!?)

ジャック・ヒギンズ原作のほうが面白いという噂なのでぜひそちらも読みたい!この人の他の作品も読んでみたくなった。

何だこのハゲでアイパッチつけてるクールなおじさん!?と思ったらロバートデュバルって『地獄の黙示録』のキルゴア中佐なんすかぁ………😳やば谷。なんなんだろう、禿頭のてっぺんらへんに日焼け(?)でピンク色の斑点ができているのが偏愛太郎…
あと地図室!!!!!!!!!!地図室ずるい!!!!死ぬほどかっこいい!!!!

イギリス人に見えるドイツ人役(しかもドイツとアメリカのハーフという設定)でバリバリイギリス人顔のマイケルケインが演じてるの面白い笑 マイケルケインのあの冷たい声、人を見下したような目、がドイツ軍の中でもちょっとアウトローな存在って役にかっこよくハマってた。

今ごろですがドナルドサザーランドってキーファーサザーランドの父なんだ!?名字の時点でピンときて顔見たらそっくりだからすぐ繋がりそうだけど今まで気づかなかった。またこの食えない役が似合うんですわ。今まで色んな女に手を出してトラブル起こしまくっててそうなチャラ男役、最高でした👏
「ってことはきみは魚座だね?じゃあサソリ座の僕とぴったりだ。乙女座の男は絶対にやめておけ。純粋だけど熱くならないタイプだ、僕と正反対だね」っていう口説き文句ワロタ。「僕が本気になる前に逃げろ!」とか、まじ詩人。

この3人の主要キャラがみんな見るからに悪役っぽい顔なのに、どうやら悪い人たちじゃなくてみんな組織の中でなんとか自分の信念を貫いたり任務を遂行したり、やりにくいことをもがきながらやってる人たちだと分かる。人を容れ物で計るなかれ、と胸に刻みました…。

たくさんキャラクターが出てくるのに、全員のキャラが立ってて状況把握もしやすい。さすが原作がしっかりしているんだろうな〜✨

あとアメリカ人の大佐のキャラクターがめちゃくちゃアメリカ人ぽくておもしろかった笑 「ここまで頑張ってきたのに俺はまた飛ばされるんだ!」ってゴミ箱蹴り飛ばすシーンラブ。しかもあの人実戦経験ないから初歩的なミスで殺されて、死に方の見せ場としては💮

なんかこういう劇シブな映画をさらっとおすすめしてくれるような人に自分はきゅんとしちゃうだろうと思ったのでバンバン人におすすめしていこうと思います

ロバートデュバルとドナルドサザーランド、『MASH』で共演してるのも萌だよね。

(メモ)
「君が大学にいることは、競走馬が荷車を引くようなものだろう」

落下傘部隊

「優秀な部下も授かった」

ユング 共時性(シンクロニシティ)
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