とり

ワンダー 君は太陽のとりのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
5.0

【追記】日本公開されたから観たよ
劇場でこんなに多くの人がハンカチ持ってぐじゅぐじゅ言ってるの久々に見た!
英語がわからなかった部分がわかって、ぼろ泣きしてるとこ!

いじめっこ視点のスピンオフ小説もおすすめ
学校案内をしてくれた子供たちのエピソードが読めます
特にジュリアンの話がよかった

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ハンデを持つ子供の映画
誰にとっても身近な自分の映画

大なり小なりハンデを持った人と1秒も関わったことのない人はいないと思うので、すべての人にすすめたい
特にこれから学校に入る子供とその家族にすすめたい
ハンデを持った人が特別な存在に見える人にすすめたい

ウォールフラワーの監督さんだと知って納得した

すべての登場人物にそれぞれの感情や人生があるのだということをきちんと描いているのが素晴らしかった

オギー以外の多くの人たちの視点からも描かれ、なぜあんなことを言ったのか、どんな不満が隠れているのか、その笑顔の裏にある気持ちは何か…そういった繊細な感情や怒りや焦りを観ることができる

オギーが妙に大人びて達観していたり、特別な先天性の才能を持っていたりといった、創作のキャラクターすぎないところもよかった
身近で共感しやすかった

オギーは、話してみると自分と何も変わらない、特別でない子供の1人だと、クラスメイトが気づいていく姿がよかった

彼らはオギーと友人として遊んでいいし、喧嘩していいし、間違っていると感じたら注意していい、みんなと同じように過ごせる
そういう描き方がよかった

悲しいけど、ハンデは本当にすぐ暴言や暴力などの問題につながる
本人も未成熟だとまた変にこじれてしまうことも多いと思う

子供同士だと特に無遠慮になりがちだ
大人になるにつれて「そういう人もいる」ことを理解すると、だんだん興味自体が薄れていくし、「そうすべきだ」と無意識に自制するようになるものだと思うけど、子供はできない場合の方が多い

言葉にしなくても視線だけで十分に苦しむ
周囲がどういう視線を送ってくるか、24時間それらを感じながら、屈折することなく強い人間に成長するのは本当に難しい

オギーのように逞しい部分を持って育ったことは、本人だけでなく家族やその周囲の人たちの努力に他ならないのだと思う

日本で公開されたら再度観たいと思う
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