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ワンダー 君は太陽のKUBOのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
5.0
素晴らしい作品だった。素直に感動し、爽やかな涙が流せる映画だ。

5月7本目の試写会は「ワンダー 君は太陽」。

美しく生まれてきたら、人は幸せだろうか? 醜く生まれてきたら、人は不幸だろうか?

きれいごとでなければ、当然美しく生まれた方が得に決まってる。誰も好き好んで醜く生まれたくはない。だが人は「それ」を選べない。

主人公の少年オギーは生まれながらに「顔」が異形だったため、整形を繰り返してある程度通常に近い「顔」を手に入れた。それでも他の人たちから見ればかなりの「異形」。

小学5年から学校に入学するとさっそく「いじめ」が始まる。

基本的に子どもは正直で残酷だ。集団を作れば必ず「弱者」が生まれ、その「弱者」をいじめることで集団内のパワーバランスを作ろうとする。「猿山」のサルと同じだ。

オジーも好奇の目で見られ、「フリーク」と罵られ、信じていた友人に裏切られ、絶望するほど落ち込むのだが、オジーは逃げない。優しい家族にも支えられ、いじめに負けずに休まずに学校に通う。

それぞれの登場人物をフィーチャーした章立てになっているのも上手い。主人公のオジーから始まって、優しい姉のヴィア、友人のジャックウィル、姉の親友のミランダと、オジーの視点だけでなく、オジーを取り巻く家族や友人の視点から多角的に描くことで、見るものが共感できる作品となっているのだ。

醜くても、賢く魅力的なオジーの周りに、1人また1人と仲間ができてくるのがうれしくて、その度に拍手をしたくなる。見ている我々もオジーの魅力に魅せられる。

素の顔は特殊メイクでほとんど見えないのだが、「ルーム」のジェイコブ・トレンブレイはまさに天才子役だ。顔は醜くても魅力的に見せるという難しい役どころを見事に演じている。

そんな簡単にいじめはなくならない、きれいごとだ、と言う人もいるかもしれない。でも私はこんなファンタジーを信じてみたい。人は信じ合い、助け合い、みんな友だちになれるんだ。

子どもたちに見てもらいたい。親子で見てもらいたい。学校の鑑賞教室にもいいだろう。心から感動できる、素晴らしい作品だ。大好きな映画がまた一本増えた。

PS. ルーカスかディズニーとつながってるのかな? スターウォーズ好きも必見だよ。