Hayama

ワンダー 君は太陽のHayamaのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

みんな闘っている

大人より子供の方が苦手という感想、
子供の素直で露骨で、時に残酷な言動を
真正面から受けることの辛さが
滲み出ている。
なぜ自分は醜いのかという
どストレートな質問を
涙ながらに母親にぶつけるシーンに
思わず涙が溢れる。

本作、何が素晴らしいかって、
個人的に思うは、
しっかりシーンを区切って
オギー以外にもスポットが当たること。

急によそよそしくなった長年の親友、
弟のことで手一杯である母親、
最近彼氏ができ充実した学生生活とはいえ
やはり心にひっかかるものがある姉もまた
本作の主人公である。

オギーの初めての友達もまた
きっかけは校長先生の一言だったが
実際、打ち解けていくうちに
オギーが最も大切な友人だと感じるも
やはり子供ながら、
ひょんなことから知らないうちに
傷つけた一言が尾を引く。
しかし、悪口を言うクラスメイトへ
ケンカを仕掛けるシーン、
真の友人たる姿勢を見て
これまた主人公であり、
賞賛したい心意気である。

姉の友人ミランダもまた思春期ど真ん中で、
つるむ仲間や自身の容姿を変えたい年頃も、
本当はオギーとその姉を心では気遣い
今度は自分を助けて欲しいとまで漏らす。
蓋を開ければ彼女もまた
複雑な家庭に育ち苦労しながら
ミランダの弟への慈愛と修羅の心に気づき
最後には演劇にて主役の座を渡し
また友人として一緒に過ごす姿、
素晴らしい着地である。

ラスト、修了式における皆の拍手
チューイも含め、
またきっと天国のデイジーも含め
皆オギーを見守り大切に思うがゆえの大団円、
気づけば号泣、素晴らしい作品でした。

さすがに確かにチューイが中庭を歩いていたら
俺でも確実にジロジロ見るわ笑

ミランダが可愛すぎて爆発寸前でした笑
Hayama

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