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ワンダー 君は太陽のガブのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

宇宙が好きでスターウォーズが好きでパダワンを真似て髪を編んでるオギー。

どこにでもいるような少年だけど、他の子と違う唯一の点は生まれつき顔に障害を持っているということ。

オギーにとって宇宙服のヘルメットは、ただ宇宙が好きという事ではなく自分を守るための兜だったんだろう。

展開は想像がつく物語でしたがそれでも自然と涙が頬を伝ってきました。

重要なキャラクターそれぞれにフォーカスした物語になっていて、本人達の本音が見えてより心に沁みるものがありました。

私にも障害を持った友人がいて、やっぱり最初は人と違う容姿なので怖かったり気味悪がったりしてました。

幼かったからというのもありますが初めて見るものに対して不安なんですよね。

でも、だんだん慣れてきて他の子と変わらないんだなってわかると自然と普通に接してました。

物語の中でオギーはペスト菌扱いされてましたが、私のクラスにも同じ様ないじめがありました。
本当はそう思ってないけど同調して会話に乗っかって放課後に、その子に謝ったりしてた事もあったなと思い出しました。
だから、周りに流されてオギーの悪口を言ってしまったジャックの気持ちはわからなくはなかったです。

そういう、幼き日の記憶を思い出しながら観てましたね。


校長先生がとってもいい人でしたね。
校長先生の鑑!
ジャックにサマーに校長先生に周りにいる人たちが良い人だったというのもあるけど、オギーの内面からにじみ出る魅力がそうさせるんだろうな。

全体的に、しんみりしながら観てましたが二つ印象的なシーンがあって、一つはオギーが野外活動で上級生に囲まれて、今までいじめてきた人に助けられた後に泣いていたシーン。

言葉で上手く説明出来ないんですが、なんとも言えないけどわかるよその涙!みたいな感じで、、、

もう一つは、ヘルメットを隠してたのはお父さんだったとわかって、お前の顔をもっと見たいんだという、お父さんのシーンは一番刺さりましたね。

それぞれの本音が心に入り込んできた時に自然と泣けてきました。


大人も泣けると思いますし小学生ぐらいのちびっ子にも観てもらいたい作品だったと思いました。

彼が、夢を叶えて宇宙飛行士になる事を切に願う。
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