たかあき

ワンダー 君は太陽のたかあきのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.6
最近なんだか無性に泣きたいと思い選んだのが本作(情緒不安定)。
"特別な顔"を持って生まれたオギーが小学校に入学して…というところから物語が始まり、、、
「どうして僕は醜いの?」
この言葉に対して母親が返した台詞でもう大号泣(情緒不安定)。

心に響くパワーワードの連発で、友情や人生について改めて深く考えさせられる作品でもあると思うし、特に校長先生がイジメをしてしまった子どもやその保護者に対して諭すシーンは是非全ての教育者の方々に観てもらいたい。責任は子どもじゃなくて大人が負うべきもの。子役達の迫真の演技も必見。

決してオギーとそれを見守る両親の葛藤だけに焦点を当てたストーリーではなくて、お姉さんであるヴィアと母イザベルとの確執、学校で初めて出来た友達ジャックの苦悩・友情などもそれぞれのパート別に描かれていて良かった。
特に自分は(意外にも?)オギーの姉ヴィアが家族の前で演劇をするシーンで一番泣いた。うん、お姉さんもなかなか辛いポジションだったんだよなあ。あとは親友ジャック君が"男"を見せるシーンも泣いた。

思春期ならではの悩ましい対人関係、クラス、グループでの立ち位置、親友からの裏切りなど、内容は結構リアルで泥々している。でも作品の主軸は間違いなくオギーで、まさに太陽の様な存在で周りの登場人物は惑星の様に複雑に関係が揺れ動いていた。

それにしてもアメリカの小学校て、授業の席も日本の大学みたいに自由席で、昼食も日本みたいに席近い人同士でくっつけて食べるとかではないんですね。カルチャーショックを受けました。笑
たかあき

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