サラリーマン岡崎

ワンダー 君は太陽のサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.5
トリーチャー・コリンズ病の子を描いているけど、
その病気というよりはその子も含めた子供達の成長を描いている。

だから、主人公の男の子は決して「可愛そう」には描かれていない。
むしろ頭が良く、ユーモアに溢れた秀才に描かれる。
逆に周りの子供達の方がコンプレックスが満載だ。
その子供達の「弱さ」にいつしか観客は親心のような愛情を覚えるからこの映画はすごい。

そんな中で子供達は大人が知らない間に戦っていて、
大人が知らない間に成長していく。
子供の頃に親は知らない子供達の「あるある」がこの映画には詰まっている。
だから、知らない間に成長してた我が子をみる親の目から溢れる涙に、私たちももらい泣きする。

スティーブン・チョボスキー監督は
マイノリティや社会の片隅にいる人たちを描くが、
その周りの人たちもがより成長する姿をいつも描いている。
人は人に成長させられる。

子供達の吸収力、想像力って素晴らしいな、
そんないつしか忘れていた奇跡(wonder)を驚き(wonder)で満たしてくれる作品。
あ、ハンカチ必要です。