シネマJACKすぎうら

ワンダー 君は太陽のシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
3.9
天才子役ジェイコブ・トレンブレイの、相変わらず豊かな想像力に舌を巻きながらも、実はジュリア・ロバーツの演技が最も印象的に感じられた。

物語の中盤、主人公の母親演じる彼女が、ある登場人物に「やるやん!」てきポーズをとるクダリ。ここで号泣した"ティーン"も少なくないのでは。。
また、その彼女が額(ひたい)に青筋立てながら眼を腫らす表情に、多くの"お母さん"もまた、涙ぐませられたのではないだろうか。

そして、、
この映画は、数奇な境遇のもと生まれた少年オギーを主人公としながらも、実は複数のキャラクター(子供たち)の視点で描かれている点も素晴らしい。

つまりこれは、少年オギーの物語であると同時に、お姉ちゃんヴィアの物語でもあり、さらにはその親友たちの物語でもあるのだ。

その結果、この作品は実に味わい深い奥行きを持つことになり、様々な属性の人々の心を"全方位的に"揺さぶることに成功しているのではないだろうか。