「顔は人の過去を示す地図だから」
遺伝子の疾患によって、生まれてから10歳になるまでに27回、顔に手術を受けたオギーは、スターウォーズと科学が大好きで、家族も大好きで、よく笑う男の子だ。じろじろと顔を見てくる人の目が嫌で、外ではいつも宇宙飛行士のヘルメットを被っていたけれど、オギーもついに学校へ通うことになった。この一歩が、オギーを取りまく人たちに新たな変化をもたらす。
ジュリア・ロバーツ、オーウェン・ウィルソンが演じた夫婦の姿があまりにも素晴らしい…大口を開けて笑い泣きするお母さん、子どもと同じ熱量で毎日を楽しむお父さん、って最高じゃないですか?
両親の姿を見てこそ、子どもの心はそこに似て成長していくんだなーと改めて感じられます。ぼくの理想的な夫婦像がそこにありました。
オギーのお姉ちゃんであるヴィアがどうしてあんなに優しいのかもよくわかるように作られていてすごく良い!自分の魅力に気づいてないことが魅力というタイプ。こういうところも描くことで、オギーの家族像がより素敵に見えます。
個人的には、特に、オギーと親友になっていくジャックを演じていたノア・ジュプくんが最高でした!!お母さんと話しているシーンの演技がめちゃくちゃよかった。
ハロウィンの象徴であるジャック・オー・ランタンと同じ名前の男の子ジャックとの友情に変化が訪れるのがハロウィン。
オギーの名前がオーガスト(8月)で、最初から彼の本質を見ていた女の子の名前がサマー(夏)っていうのも素敵だけど、考えすぎでしょうか。
でてくるみんなが、良い意味で不完全なんだけど、お互いがどれだけ必要かに気づいていく。その姿が見えるからこそ感動するお話です。良い映画でした。
こういう映画撮らせたらピカイチですよね、チョボスキー先生。ほんと好きです。
ええ、もちろんボロ泣きです。