綾

ワンダー 君は太陽の綾のネタバレレビュー・内容・結末

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

はぁ……よかったなぁ……。しみじみと、良い映画だったなぁと噛み締めています。

生きていると、不条理なこと、悲しいこと、辛いことは山のようにあるけれど、大切な人たちが自分のことを大切だと言ってくれるだけで、人は生きていけるんよなぁ。

なんとなく、ついこの間終わったばかりの就活(難航した…)を思い出して泣いてしまった。
私が私を消えてしまいそうなくらい大嫌いだと思った時、大切な人たちが大好きだよと言ってくれて。私が私を責め貶した時、大切な人たちが認め肯定してくれて。
どんなに悲しくても、大切な人達の温もりで、悲しい心がふわっと解けたりする。そういう存在があるから生きていけるんよなぁと、感謝でいっぱいやった。

家族がオギーに「あなたは少しも醜くない」「愛しているよ」と言うたび、私自身の家族の温もりを思い出して。
『リメンバーミー』を観た時も思ったけど、こういう場面で家族を思い出して涙がでてくること自体、とっても幸せなことなんやと思う。
本当に私みたいな弱虫は今の家庭に生まれなかったら生きてこられなかったよ…と、これまでの色々を思い出して、また泣きそうです…笑

特別な外見に生まれたオギーだけを主人公に据えないところも、とても良かった。
「普通」の人にだって、表面化しないだけで「普通じゃない」部分や悲しみがある。みんな一生懸命生きてるんだよなぁと胸がいっぱいになって、勇気をもらえました。(…のでモヤっとした事も以下に)

ただ、ちょっぴり気になった点が2点。
・愛犬デイジーの死は、もっと丁寧に描かれてほしかったなあ… デイジーが家族の一員であること、オギーの家族が愛溢れる家庭であることを考えると、デイジーの死に対する家族の悲しみがやけにあっさりしたものに思えて、寂しくなった。
・最後の表彰は…うーん…要らなかったんじゃないかなあ… オギーは特別な外見に生まれて、そのせいで人の何倍も辛い思いをしたかもしれないけれど… それでも挫けないオギーの存在は、みんなの太陽かもしらないけれど… ああやって特別扱いするのは… どうなんやろう。少しモヤっとした。

なんにせよ、また素敵な映画に出会えて嬉しいなあという気持ちでいっぱい!!!
良い台詞が沢山あったので、またお家で観て、メモしよう〜。原作も読もう〜。
綾