勝ったのは農民だ

ワンダー 君は太陽の勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

このレビューを書いた時点で、filmarksのスコアが4.3でした。これってすごく高いと思います。
それだけを聞くと、「どんだけ泣ける映画なんだ😹」って期待しちゃうところでした。
でも、他の人のレビューを読むと「滅茶苦茶泣いた」って意見と同時に「単なるお涙頂戴映画じゃない」って意見もいくつかあったので、よりフラットな目線で観れました。

両親にも見せたんですが、2人とも泣いてました。😿

自分は泣きはしませんでしたが、なるほど、好評も納得の素晴らしい作品でした。♨️


障害者を描いた映画として、デヴィッド・リンチ監督作品の『エレファント・マン』を挙げるレビューもありました。
自分もかなり好きな作品なんですが、明らかに今作とは描き方は違います。


出演者も勿論いいんですが、何より脚本がすごくいいと思います。
「出てくる人が善人ばっかりだ」と思う人もいますが、自分はむしろ、[いじめ問題をはじめとした現実問題]をしっかり捉えていると思いました。
特に、能動的にいじめる側になる子供より、嫌だけど立場的にやむなくいじめる側に立つ子供のほうが多いはずです。


あと、ちょっとしたことで友達と疎遠になることも描いてますし、心配だけど子供を送り出す親の視点とかも描いてますしね。


小さなことですけど、スター・ウォーズに人生を救われた人って世界中にいると思います。スター・ウォーズに人生狂わされた人よりも人数的には多いんじゃないでしょうか?



表彰のくだりとかは、正直なところ、ベタすぎる気がしなくもないんです。⤵️
ただ、自分が好きなのはそこで登場人物自身が「誰だって人生に一度は表彰されるべきだ」って言ってます。⤴️
この作品自体の作りもまさにそうで、障害者自身の主観視点のみならず、その周囲の人物での視点もしっかり描いています。

人生で、今まで頑張ってきた人への贈り物🎁であり、これからを生きる子供たちへのエール🎉みたいな映画に自分は感じました。

いつも、邦題を考える人って大変だと思います。今回の「君は太陽」☀️って副題をつけたのは自分は大正解だと思います。💮

原作者は、

「世の中そんなに綺麗に出来てない。」ってことは分かった上で、
「でも、そこまで人間捨てたもんじゃねぇだろ。」
ってスタンスでこの話を考えた気がします。

先述した『エレファント・マン』や、個人的には今年ベスト級に好きな『スリー・ビルボード』『ブリグズビー・ベア』にも何故かそんな思考で作られた気がします。


休日に家族と一緒に観れてよかった、自分は一周回って絶対に嫌いにはなれない作品です。♨️
他の人のレビューも読みたい、特に子供がどう感じるか❓興味のある作品です。