とし

ワンダー 君は太陽のとしのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
3.6
生きることは、紡ぐこと。
大切な誰かが、物語ること。

若き宇宙飛行士は 厳しい試練を乗り越え 喝采の海原を歩き 陽の目を浴びる。
そして、やがて自らが辺りを照らしていく。

ところで。
あなたは陰ではない。何十年も前からこの銀河で輝いていた惑星が、キラキラとあなたを照らしている。その光に気づき、照らし返すことができるあなたは、何とも優しい人だ。

ある日突然 大好きな友が離れてしまったり、ある日突然 歯が白く誠実そうな男性が近づいてきたり。これから先だって幾度となくとまどいがあるかもしれない。

でもみんなあなたのこともしっかりと観ていて、あのちょっぴり怖いけど地球のように優しいママや、いつもあなたを優しくくすぐり 暖かい風を吹かせてくれる木星のようなパパと同じように、あの日ばかりは私も泣いてしまった。

右手にはあなたらしい可憐さを、左手には華やかな舞台でも怖気付かないその芯の強さを。

宇宙一のプルマン家が、ずっとあなたの側にいます。
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