jem

ワンダー 君は太陽のjemのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
5.0
なんて温かい映画なんでしょう。
とても心が癒されました。

とにかくみんな優しすぎる!

お母さんも、お父さんも、お姉ちゃんも、友達も、全員いい人すぎる!!最高!
(個人的には校長の仕事っぷりに拍手)

オギーに対するイジメ描写とかも結構キツいんじゃないかな…胸糞シーンもあるんじゃないかな…と思っていましたが、割とそう言う部分もソフトに描かれていたのは個人的に良かったです。

あと、色々な人物にフォーカスを当てているのが凄く良かった!

はじめはオギーだけを描いている作品かなと思っていましたが、オギーだけでなく彼を取り巻く様々な人物を第一人称で描いています。

なんならオギーと全く関係ない話さえも同時に展開されます(お姉ちゃんのヴィラとか)

でも、この演出のおかげでいろんなキャラクターの背景や心情を知ることができました。

そこで気づいたのは、彼らの背景を知る前と知った後では彼らを見る自分の目が変わっていたこと!!

なんでみんなオギーに偏見の目を向けるのだろう?と疑問に思っていましたが、そんな自分こそ、彼ら(他の登場人物)に対して偏見の目を向けていたのです。

今更ですが、人を知ることって凄く難しいことなんだなって思いました。(自分は普段から人見知りなので尚更…)

普段から自分は相手のことを見れているのかな?

顔 や 服 や 表情 や 仕草 … そう言う表面的な部分だけで判断して、勝手にその人のレーダーチャートを作っていないかな?私が知ってるその人は、所詮"私が知ってるその人"に過ぎないのかも。(良くも悪くもだけど…)

私はいつも、"自分のことをもっと知ってほしい!"って思っているけど、そもそも自分が他人を知ろうとしていないわけで…
自分を知ってもらう前に、まず相手のことを知ろうとするのは当たり前だよねってことに本作を通じて改めて気付かされました。

SNSが発達して人と直接顔を合わせる機会が減り、お互いのマウントを取り合い、承認欲求の塊になった今の時代。
相手のことを知ろうとする姿勢は簡単なことだけども、意外とみんな出来ていないのかもしれません。

とにかく、この映画では様々な背景や心情を持ったキャラクターが登場します。

しかも、どのキャラも絶妙に誰もが経験したことのあるような心情を抱いています。
きっと多くの人の心に引っかかる感情に出会えると思います。

そして、そのようにフォーカスされたキャラクター同士がやがて繋がりあって、"点"から"線"、"線"から円"を描いていく素晴らしい構成です。


以上、明るくてポップで、勇気と優しさを貰える素晴らしい作品の感想でした。