あいすこひ

ワンダー 君は太陽のあいすこひのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.9
世界平和が実現したかと思った。

良い映画の極み。ストーリーもキャラクターも音楽も画面の色味も背景も全部温かくてかわいくて。最近気付いたけど、こういう群像劇のような映画が大好き。スターウォーズファンに向けた映画なの?ってぐらいスターウォーズネタが多い(笑)

●オギーのユーモア
ジャックウィルが言ってたようにオギーは面白い。10歳であの切り返しの上手さ。あれだけユーモアがあれば誰だってオギーと一緒にいたくなる。ユーモアは大事。

●雰囲気作りがめちゃめちゃ上手い
いじめのシーンとか辛いシーンもあるんだけど、ショッキングすぎなくて見やすい。重くなりそうなテーマなのに重くない。全体的に「マイナスからプラスに」というより、「プラスをもっとプラスに」って感じ。それは「優しさ」「勇気」がテーマの映画だからこその手法だと思う。

●オギーのキャラ設定が素晴らしい
①賢さとユーモアという秀でた能力があるから、同情ではなく応援のような温かい気持ちで映画が見れる。もし優しいだけの子だったらもっと重くなってたと思う。
②スターウォーズ好き→宇宙好き→宇宙飛行士のヘルメットを被っているって設定が凄い。この設定のおかげでラストの「宙に浮いている気がする」というセリフがビシッと決まって、どれだけオギーが高揚していたのかが伝わる。あの瞬間のオギーは憧れの宇宙飛行士になったんだ、と。いい流れすぎる。

●登場人物みんな優しくてみんな大好き
オギーもお母さんもお父さんもヴィアもジャックウィルもサマーもミランダも校長先生もブラウン先生もジャスティンもみんな優しくてみんな大好き。描かれ方がすごく丁寧だから感情移入のオンパレードだった。オギーは周りの人に恵まれ過ぎで現実的じゃないっていうこの映画への批判があるそうだが、そんなことはない。ジャックの両親のように理解できない人間も登場していて、そういう人にオギーが負けないようにキチンと周りを味方に付けているだけのこと。夢物語ではなく現実。

15分見てぐらいからずっと泣いてた。良い映画。

●好きなところ箇条書き
・ヴィアがかわいい
・ミランダ、あそこで交代は天才
・初登校の日、門前でのオギーと父の会話
・スターウォーズ愛がすごい。
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