BS世界のドキュメンタリー史上に残る名作『ムクウェゲ医師の闘い ～性暴力の犠牲者を癒やす～』で衝撃を受け、自分が最も尊敬する人、ムクウェゲ医師。
レアメタルの利権で争いが起きず、呪術師たちのクソみたいな『こうしたら“ツキ“がくるよ』の教えで（“こうしたら”の内容は酷すぎて書けない）女たちが蹂躙され、想像を超える状況に置かれるコンゴの現実。
直視し難い暴力に壊された女性たちと、その苦痛に正面から向き合うムクウェゲ医師の果てしない痛みに胸をしめつけられる。
見たくないから見ないこともできるのに。
医者だからそんなことしなくても食えるのに。
この人は絶望を幾度のりこえ、そしてなぜまだここにいれるのだろう。
チャンドラーの『タフでなければ生きれない、優しくなければ生きてる意味がない』（清水訳）この言葉を体現している人がこの世にはいるのだ。
産まれはは運だが、精神は育める。
それが希望だと私は知った。
少なくとも私は、ムクウェゲさんのおかげで毎年寄付する人間になれた。
こういったドキュメンタリーが無かったらご当地で肉とかにしてたかもしれない。
撮影隊も苦しかったろう。
向き合ってくれた全ての人にありがとう。
感謝を。
