スピルバーグ好きだし、SF好きなんだけど、毎回序盤で寝てしまうから「午前十時の映画祭」を利用して劇場でウキウキウォッチング
映画の神様が1977年、今から半世紀近く前に作った作品
流石スピルバーグ、
一度聴いたら忘れない五つの音、その音で意思疎通を図るってアイディア、子役の演技の引き出し、砂漠のところのカメラワーク好き、44年前のものとは思えない特撮の技術、やっぱり映画の神様は凄い!
映画として良いところいっぱいあるんだけど、
俺はこの映画が超が付くほど大嫌いでした、もはや生理的に受け付けないレベル
とにかく主人公に1ミリも感情移入できない
ボヘミアンラプソディのメアリー、君と読む物語のアリー、それらを遥かに凌ぐ主人公ロイの身勝手さ
夜中に「UFO見た!皆起きろ!」現場に無理やり家族を連れてくシーン、
普段ちゃんと話もしないくせに風呂場で泣いて、奥さんに抱きしめてくれって求めるシーン
からの翌朝、昨夜の行動を反省したと思いきや、衝動に負けて奇怪な行動に走るシーン
もうこいつのやる事なす事、全部不快
UFOと接触して、謎の魅力によって頭がおかしくなった風に描いているけど、物語序盤の家族とのやり取りを見ても分かる通り、この主人公は元から無責任で身勝手なやつ、行動原理は4歳児並み。
ワンピースのルフィでも、もうちょっと考えてるぞ
そんな自己中クソ野郎な主人公に2時間半近く付き合わされた挙句、ラストは考え得る中でも最低な落とし方
幼い3人の父親でもある主人公、家族を文字通りゴミの様に捨てて、高揚しながら宇宙に旅立つ彼の姿を、こともあろうに感動的な音楽を使って神秘的に見せようとした、感動の押し付けを図ったスピルバーグの人間性を疑った。
1万歩譲ってだよ、
父親として最低限の務めは果たしているけど、家族から辛辣な仕打ちを受けているとか、
幼い頃から宇宙に憧れていたけど、やむを得ない理由で諦めなければならなかったとか、
家族を捨ててまで宇宙に行った動機と行動の関係性をしっかり主人公に持たせるべきだった
ET作った監督とは思えない。
こんな不快な気持ちになって劇場後にしたのは、去年のミッションインポッシブル以来。