ゆみこ

ちょっとの雨ならがまんのゆみこのレビュー・感想・評価

ちょっとの雨ならがまん(1983年製作の映画)
4.7
パンクって何?何のために?何がしたいの?
破壊や暴力があればパンクなのか?

パンクシーンの中心にいる彼らでさえもその答えがわかっていない。
60年代に生まれたパンクはカウンターカルチャーであり、確かにそれは社会への反抗の精神の下に成り立っていた。
それから時代を経て80年代に突入するとそれはただの義務に、エンターテイメントに、ファッションに成り下がった。
そうしたパンクの終焉の虚しさと刹那がしっかりと描かれていた。

転々と繋ぎ合わされるインタビューとライブ映像。インタビューの内容や撮り方、構図もとてもかっこよくて良かった。
インタビュアーの女の子もとってもキュートだしやっぱり町蔵イケメン。

荒々しい映像と轟々しい音がとても気持ち良く、もう少しこの中にいたいと感じた。
80年代ハードコア、パンクが大好きで、音楽をたくさん聴いても映像をたくさん観てもこの中に入れない、この時代に生きれないのがただただ悲しい。
ゆみこ

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