てぃだ

ドッグ・イート・ドッグのてぃだのネタバレレビュー・内容・結末

ドッグ・イート・ドッグ(2016年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

「ハリウッド俳優オモロ顔総選挙」を実施したら、間違いなく3本指に入る(と個人的には思う)グリーン・ゴブリンことウィレム・デフォーの変顔図鑑。ストーリーは正直その魅力がよく分からないし会話も大して面白くない(ほんとにこれをタランティーノが絶賛したのか・・いや、間違いなくタラ映画の影響は受けているとは思うのだけど)だし、Nケイジの「映画オタで特にハンフリー・ボガートが好き」という設定がほとんど意味不明だったり。麻薬中毒者の頭の中を映像化したようなサイケデリック(だっけ?)なトリップ映像もただの安っぽいPVに見えたり、かと思えばいつの間にか画面が作家性があるように見えたりとコロコロコロコロ表情が変わり面白かったり面白くなかったりが交互に攻めてくる変な感じだけどとにかくデフォーを見ている分には全く飽きない。デフォーが退場してからはやや退屈になるけどもそれでも「作り手の見せたい画」はちゃんと用意されていて、ラストには妙な哀愁すら漂う。絶望感がもう少しほしかったなぁというのが正直なところ。それにしても、犯罪を一度犯した人間ってやっぱ刑務所内で仲良くなって出所した後協力してさらなる罪を犯す・・っていう展開は「犯罪映画あるある」なんだけど、そういうのを見る度に、もう「一度犯罪を犯した人間は出所させないでみんな無期懲役か死刑にして世の中に出さない方がいいんじゃないか・・」という極論を正当化する気にすらなるのは僕だけだろうか。刑務所がさらなる犯罪増幅装置になっているんならばそれはそれでやっぱりヤバイし税金の無駄使いと言われても致し方ない。たしか日本は今月「再犯防止啓発月間」だか何だかだったはずなので余計にそんなどうでもいいことを考えてしまった。
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