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リトル・メンのEDENのネタバレレビュー・内容・結末

リトル・メン(2016年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

03/04/2021

本当に素晴らしい。観終わってもう一回初めから観た。クラブの後の電車のシーン、街をローラースケートで走るときに流れる音楽、アクティングのクラスのあとにコンクリートの壁の前で話す子供たち、車の中でお互いの顔を見合わせてククって笑うところ、ワインと共に会話をする時に部屋の中に流れる音楽、母をハグするトニー、ジェイクが泣いて大人たちの決断を止めようとするところ、美術館の大きな窓から降り注いで館内をつつみこむ太陽の透き通る光はまるで2人の未来が希望に溢れていることを表しているみたい。

「you just gotta trust your natural ability. You just gotta know when to practice and when to just relax」という、練習しすぎて最終的にダンスをやめてしまった同級生の話を例に出してジェイクに話す父の言葉が、この時期だからこそ心に響く。

ニューヨークの音。でもそれは喧騒ではなく心地よい風のふく街の音。

「the genesis of acting is the seeing. It’s the observation. 」それは、画家もそうなのかもしれない。最後の美術館の表情。

ジェイクとトニー、two little artists. 共に過ごした時間は軽やかででも尊い。

ジェイクはゲイで、トニーはヘテロなのかな?そんなのはここでは重要なことではないけど。最後のジェイクの視線とか。

ジェイクが1人でローラースケートをしてその時にニューヨークの街並みがまた違ってみえて、でも晴れていて太陽の光がすがすがしく照っていて、最後に陽が少しだけ暮れたときにお父さんが迎えにくるのが、また良い。

アイラ・サックス、やっぱり大好きな映画監督。

6/2/2022

絶対また観たくなるからITUNESで買った。特別すぎて、一回観た後もう一回はじめから観たくなる。観ちゃおうかな。本当に宝のような映画。
ジェイクが泣きながら家族に訴えるところ、今回初めて観ながら泣いてしまったよ。これ、4.2じゃなくて5だね。
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