コレットの作品情報・感想・評価

上映館(15館)

「コレット」に投稿された感想・評価

【自分らしさの話】

『コレット』観ました。

主演は私が一番好きな女優さん、キーラ・ナイトレイ。
キーラ・ナイトレイが出演している映画は無条件で観たくなってしまう。
というのも、演じる女性がいつも魅力的だから。
そんな彼女が新たな女性像を確立してくれた。

名前はコレット。
フランスの田舎町で生まれ育ち、1890年代のパリで人気のあった文筆家のウィリーと結婚。その後、執筆活動を始め、ベストセラー作家となる。

キーラ・ナイトレイが美しく着こなすパリのドレス。
芸術家たちが集うサロン特有の空気。
ノートの上を走る万年筆の音。

映画はいつの間にか私たちをフランス文学の世界に導いてくれる。

コレットがペンを手にしたのは、世界に触れていたかったから。
当時(という言葉で限定すべきかはわからないが)、女性は夫の一歩後ろを歩き、体も才能も家の中に閉じ込めておくことこそ美徳とされる状況の中、彼女は広い世界を見つめていた。

果たして、才能は、彼女に味方したのだろうか。

コレットがゴーストライターとして執筆した「クロディーヌ」シリーズ。
一大ブームとなった社会現象以上に、彼女の人生は激動だった。

自分の人生を捧げた作品の中で彷徨い
時に翻弄され
過去の記憶にしがみつき
今目の前に広がる世界を手のひらで転がし
嘘と軽蔑の海に溺れそうになっても
自分の意志を信じ
貫き
その表現で現実を切り開き
自由を掲げ続けた

そんな女性が存在したんだ。
これは、紛れもない事実なんだ。

コレットと男装の貴族・ミッシーとが生舞台の上で生み出す世界は、あまりに美しく、陶酔した。女性・男性という枠でしか芸術を味わえないことがいかにバカらしいか、思い知らされた。
誰も追いつけないスピードで表現を形にし、その度に彼女は作品を超えていく。

誰にも自分らしさは奪えない。

コレットが再び自由と権利と意志を取り戻した清々しいラスト。
希望よりも確かな光を観た。
monp

monpの感想・評価

3.5
キーラナイトレイ大好きで見に行きました。
あまり予告など見ずに見てしまい、思っていたよりも深いお話で、この時代のジェンダーについて考えさせられました。
実在した人物であり、当時の生活ではまわりに理解されず苦しかったことが多かったんだろうなあ、と思っちゃいました。
はるま

はるまの感想・評価

3.7
2019110
TOHOフリーパス①
言いたいことは色々ある
Y

Yの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

衣装がとにかくかわいい。真似したい。
最後の方にコレットとmissyが列車に乗って移動してるシーン、短かったけど美しくて涙出た。
売れっ子作家に恋して結婚、彼のゴーストライターを務めるも、次第に自立していく妻の話。面白かったです。また自分の人生を切り開いていくコレットがかっこよくて素敵でした。夫婦のうち一方でも文筆家で旦那が残念という設定で「メアリーの総て」、夫の存在感という意味で「アンナ・カレーニナ ヴロンスキーの物語」を思い出しました。男装の麗人と草地を歩くシーンで、それまでで一番コレットが良い表情をしているように感じ、印象に残りました。都会人士の嫌みな感じや、重くなりそうな前半のエピソードをコメディタッチで描いていたのも良かったです。コレットを演じたキーラ・ナイトレイ、柴咲コウに似ている感じがしました。
フランスの女性作家ガブリエル・コレットの半生が描かれています。

作家である旦那のゴーストライターであったにも関わらず男性社会に抗い自分らしく生きたコレットの力強さに勇気をもらえました。

旦那ウィリーは、有名作家ではあったけど文才がなかったため何人ものゴーストライターを雇っていた。
行き詰まったウィリーが目を付けたのが妻のコレットだった。
妻が旦那のゴーストライターって話は、聞いたことある話だけどコレットは、他の妻のように旦那に我慢したりせず言いたいことをガンガン言っていく。

この時代の常識をどんどん破っていくコレットにたくましさを感じます。
 田舎の少女の成長物語はオルコットの「若草物語」やモンゴメリの「赤毛のアン」などがあり、世の共感を得てベストセラーになっている。サリンジャーの「The Catcher in the Rye」と同じで、自分と似たような感性の主人公が生き生きと描かれる様子を読めば即ち自分自身が肯定されている気がするのだ。コレットの「クロディーヌ」も同様であっただろうと思う。
 本作品ではそういう牧歌的な小説とは乖離した、作者の自由奔放な生き様が描かれる。逆に言えば、パリでの都会生活が故に長閑な田舎暮らしを表現できたのかもしれない。それほど都会の生活は損得勘定に塗れ欺瞞に満ちたものだったのだ。
 そして「クロディーヌ」の好評で自信をつけた彼女は封建的な価値観と虚栄の社会に反旗を翻す。それは「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラの生き方にも似て、退屈な男性社会に風穴をあけるものだった。
 終始、挑戦的で挑発的な彼女の生き方が描かれるが、自分の欲望に忠実な振る舞いばかりを見せられると、最後には主人公が少し嫌いになってしまった。それは多分優しさの欠如であり、葛藤の欠如であると思う。コレットの魂が見えてこないのだ。どうしてこうなってしまったのか。
 作中でコレットが書く文章はフランス語である。しかし映画はすべて英語だ。配偶者の浮気には寛容な筈のフランス人が嫉妬を露わにするシーンに首を傾げてしまった。
 ウエストモアランド監督は「アリスのままで」ではジュリアン・ムーアの豊かな表情を通じて若年性アルツハイマー病の苦悩を見せてくれたが、本作品では結局フランス人女流作家の我儘ぶりを見せられただけだ。
 コレットは仮にも物書きである。もう少し複雑で奥行きのある精神の持ち主だったのではないかと思う。ちょっと残念な感想になってしまった。
ず

ずの感想・評価

3.9
エッジは効いてないけど静かに力強い。田舎娘で、男がクズすぎて草も生えないし、控えめだけど強い。石原さとみの役柄は現代を生きる女性像を色濃く反映していて、今第三形態に入ってるみたいなネット記事があってすごく好きなのですが、これも第二形態→第三形態への移り変わりを感じた。。モテるよりも、確固たる愛を手に入れる第三形態が強い
茉恭

茉恭の感想・評価

3.8
背景の雰囲気がとにかくいい。
それだけでかなり高得点ではあるものの、
実在した小説家の、まだ男女の格差残る時代で、
流されて、抗って、表現して生き延びた、
バイセクシャルのコレットは、
まさに勇気あるパイオニアだったと思う。

とにかく美しいので、ビアン同士のラブシーンもうっとりして観ていられる。
うっかり、こういう感じなら良いかもしれないとか思ったりもした。

ミッシーのようなタイプと、心が乾いているときに出会うと確実に恋に落ちる。
それが、たとえ一時だけと解っていても。
そういった描写にとくに共感もしました。

でも女性がフツーに自立して生きていけるのって、こういった人たちの懸命な努力があったからこそだなあと、
しみじみしました。
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