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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のgjmjgpのレビュー・感想・評価

3.7
原題はAnthropoidで、ハイドリヒ暗殺作戦のコードネームである。この映画は史実に基づいた映画で、見た後でエンスラポイド作戦の資料等を読むと細かいところまで史実に基づいていることが分る。(ネタバレになるので細かく列挙するのは避ける)。私は不勉強でエンスラポイド作戦のことは全く知らなかったのだが、そういう私がこの映画を見てずっと感じていたのは、なぜハイドリヒを暗殺することが必要だったのか、(どうしてそのような計画を立てる必要があったのか)最後まで分らないなあということだった。最後の最後、字幕で「この計画の後…」ワンシーン説明されるがそれさえも腑に落ちなかった。映画の中では当事者がハイドリヒを暗殺するとナチスは報復するだろうとかチェコの人々はどうなるのかは予想していて、そして事実はその予想通りに悲惨な方向(一方的な見方なのではあるが)に動いてしまう。そのような予想ができているのに、なぜこの暗殺が計画され実行されたのか。つまり私は暗殺の動機がわからないので、映画を観ながら心の中で「中止になってしまってもいいのでは」と思ってしまった。だからちょっともやもやしたのだ。映画を見終えて改めてエンスラポイド事件の資料を読み、この計画がなぜ立案され実行され、どういう結果をもたらしたのかがやっと理解できた。恐らくもう一度この映画を見ると違う感想・感動が湧くのだろう。今持っている印象や記憶が薄れた何年か後にもう一度見返して、そしてもう一度感想をまとめてみたい。
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